世の中は仕組みを作った人が勝ち
太田ジオさんが言ったように、そして10年も一企業で働いていれば、「仕組みを考えた人・・・いや仕組みを作った人が勝ち」なのです。
業界で仕組みを考えれば、その仕事に対してイニシアティブを取ることができます。
だから、こういうことは、官民問わずやっていかなければなりません。
うちの会社でもやっているようですが、タネは技術者個人が集め、芽が出そうになったところで、会社が持っていくわけです。
それも会社が仕組みを作っているわけで、仕組みを作った経営陣が勝ちなわけです。
その会社に入社するというのは、「その会社の仕組みに従う」という悪魔の契約を結ぶことです。
イヤなら辞めるしか有りません。そんな悪魔の契約は程度の違いはあれ、同じようなものだと思っています。
ただ問題は、採用考査(就職活動)のころにそんな仕組みは見せてくれませんし、入社して間もない人にもその仕組みは表に出てきません。飼い殺しにしながら反抗できなくなったときに、悪魔の契約書が真綿でクビを締めて来るという仕組みになっています。これも仕組みだな。
結婚も、仕組みを成立させた人が勝ちです。
これはあれこれと申し上げませんが、元々他人同士の夫婦が一緒に生活をするわけですから、一緒に生活するための約束事(仕組み)を作らないとやっていけません。最初にそれ作ってしまうと、それはそれほど修正されません。
結局、社会組織でそれなりに生きて行くには、支配するモノ、支配されるされるモノしかこの世の中には存在しないわけで、それが嫌ならば、流浪の旅人か、引きこもりになるしかないのです。
しかしまあ、仕組みで支配され続けると、「拘禁症状」が出てきて、何も考えなくなります。
動物園の動物と同じで、生きていく感覚がどんどん薄れていきます。
解っていても、もう辞められないのが、現実なのかも知れません。
長年やっていて思うのは、仕組みを考えた人が自らの利益になるようになっている、ということです。
光文社ペーパーバックに『結局「仕組み」を作った人が勝っている』というのがあります。結局そういうことなのです。