福島県阿武隈川の洪水について雑感(2019年台風19号)

阿武隈川の洪水のニュースを見ていて、ここまで降る雨が多いと、バックウオーターもなにも関係ないのだろうと考える次第です。

阿武隈川 33年前の “戦後最大” 洪水の流量を大幅超 台風19号 | NHKニュース

こういう被災地は、もうどうしようも無く、集水される流域の総雨量が、限界を超えてしまったような気がします。

信濃川も含む千曲川も一部でそうだったのかもしれません。

最近はゲリラ豪雨とか言う言葉で、局所区域に対する集中豪雨の話ばかりしていました。

水道管の口が細いから、そこに大量の水を送ってもそのボトルネックの部分であふれるという感じの話ばかりでした。

でも今回の場合は、全体に雨を降らせてしまったので、弱いところから決壊していきます。

川の合流点や河の狭窄部など水が流れにくいところからあふれて来ます。

これをみんなバックウォーターと呼んでいるのでしょう。

国交省が、阿武隈川に対する整備計画は、昭和61年の洪水に対してなんだそうですが、整備計画全面見直しになりそうです。

これは国全体の河川整備計画にも大きな修正が入るのかも知れません。

想定総雨量の桁が一つあがるのでしょうが、人の手で対処の方法があるのだろうか?

川幅を単純に広くしても、普段使えない土地が増えるだけになるような気がします。

これから色々な解析結果がでてくるのでしょうけれど、ここまでの雨が降ったらあきらめるしか無い閾値を超えていたような気がします。

 

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