黒四ダム進歩貢献賞受賞
一昨年に黒四ダムの見学に行きましたが、よくもまあこんなところにこんなものを作ったもんだとびっくりしました。
黒四ダムから黒部第四発電所を抜けて、黒部峡谷鉄道へ抜ける関電トンネル・・・一般客は通してくれないルートを抜けてきたのですが、今でも坑内は硫黄が析出し、軌道のレールは2年で腐植して交換するという凄い状態だそうです。
黒部ダムが造られたのは、記事にもあるように、関西地区に電気が不足してしまって、出力の大きな発電所が欲しかったというのが理由です。
黒部川水系の水力発電ダムの総電力は、今稼働している原子力発電所1基分ということを、案内していた関西電力の方が言っておられました。
現在、黒部第四発電所は無人運転となっています・・・こんな立派な貴賓室(中島みゆきさんが入った)も普段は無人なんだそうです。
これが黒部の山の地下深くにある部屋には見えませんよね・・・。
シャープ太陽電池と黒四、“進歩貢献賞”選定 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
シャープ太陽電池と黒四、“進歩貢献賞”選定
シャープの太陽電池と関西電力の黒部川第四発電所(富山県黒部市)が、社会の進歩に貢献した製品などに贈られるIEEE(電気電子学会)の「マイルストーン」に選ばれ、9日、大阪市で授賞式が行われた。
シャープの対象は、1959~83年の太陽電池事業。59年に開発を始め、63年にいち早く量産化に成功するなど、商業化と産業化に貢献したことが評価された。
シャープは創業者の早川徳次氏が「太陽の熱や光を有効利用できないか」と着目。30年以上前から灯台や人工衛星に搭載され、過酷な環境で実績を積み重ねた。76年には世界初の太陽電池付き電卓を売り出した。
シャープが2008年末までに生産した太陽電池の累計生産量は254万キロ・ワットで、世界の2割を占める。
一方、「黒四」として知られる関電の黒部川第四発電所(63年6月完成)は、関西の電力不足解決に大きな役割を果たし、国内の電力会社として初受賞した。
戦後復興が著しかった関西は頻繁に停電が起きた。関電は水量の多い黒部川水系にダムなどの建設を決め、56年に着工。現在の金額で1兆3000億円に相当する513億円をかけた大事業は、落盤などで7年間に171人が命を落とした。中でも、資材運搬用の「関電トンネル」(約5・4キロ)の難工事は、映画「黒部の太陽」の題材にもなった。
(2010年4月9日16時24分 読売新聞)