シールド工事による広島市の陥没事故現場の地表沈下メカニズムが委員会から発表されたらしい

止まらない地表面沈下のメカニズムが委員会から発表されたようです。



沈下続く広島市の陥没事故現場、シールド機前方に空洞発生し上層で圧密進行 | 日経クロステック(xTECH)

ボーリング調査結果から記事のような沈下メカニズムを考えられているらしい。
シールドの前面からの出水から、沖積層の底部の地盤が吸い出されてしまった結果、地表面にまで変状がすすんでしまったとのことらしい。
そりゃ出水で土砂が出てくれば、空洞ができ、それを埋めるように上からの土が下がってきたというごく当たり前のような話になっておりました。
今になっても沈下が止まらない原因は、沖積層の中間の粘性土が変形して排水距離が短くなって排水されやすく圧密が進行していると言いたいのだろうか?よく解らないです。

今は、地下水位を平衡状態にするためシールドトンネル内を注水しているとのことなので、シールド前面の状態はどうなっているか解らないと言うことだと認識しました。
洪積層の砂礫層の土砂の流入は既に止まっているという条件で検討されているようですが、本当に土砂の流入が止まっているのかなあ?とは思いました。

地盤調査の結果の断面図を見ていると、シールド区間の地盤構成は、発生時に記載したバイパス高架橋の地盤によく似ているようです。


まあこの地盤条件で、最下部の洪積層(玉石混じり砂礫)をシールドマシンで抜いていたようですね。
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先日、取り上げた古地図を見ていると、かつての「福島川」が陥没現場を流れていたこと、柱状図の状況から旧福島川の右岸と左岸で大きく地盤が異なるのかもしれません。
そして洪積層の砂礫層は、地下水が伏流していたので異常出水したのではないかと勝手に思って居ます。

さて凍結工法で周囲を止水すると書かれていますが、凍結できますかね?
地下水が流動(伏流)しているので難しいんじゃないかなあ?と思いました。

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