最新の地質学(太田ジオさんのぼちぼちとより)
私の手元にはまだ届いていませんが・・・心して読みたいとおもいます。
太田ジオさんは、ブログでばっさり切り捨てています。
結論「地盤工学と地質学両方の勉強をすること」
その通りだと思います。なかなか追いついていませんが・・・。
経験で勉強しなければ身につかない仕事でもあると私は思います。
何よりも私は、地盤工学系の技術士にならなければいけないと思っています。
(道は険しいですが・・・)
今日届いた地盤工学会誌は、なんと「最新の地質学」という特集です。地盤工学会の人達に地質のことが理解できるのかしらんと思って読んでみましたが、こりゃ無理だ。
高浜先生の”地質学から見た地盤災害”には、地盤工学と地質学の違いについて、「地盤工学の側からは地質学は定性的すぎ、もっと定量的な解析を重視しろという要求が強い」「これを十分意識しながら、なお地盤災害に対しての定性的な見方と究明がまだ不十分であると感じている。」と書かれています。全くその通りなのですが、いわゆる土質屋さんにこの言葉の意味は理解できないでしょう。定性的な理解をないがしろにして定量化に走ってやっていることがいかに意味のない絵空事になっているか、という具体例を示したら良いと思いますが、下手すればバッシングされるかも知れません。
総説を書かれている地質学会会長の宮下氏の書かれていることは、地質学では旬の話ですが、地盤工学をやっている人にはおそらく全く興味がない話だと思います。地球の成り立ちを知ってもビルは建たない=ビジネスにならないということです。地盤工学は、地質学と比較すると即物的です。地質学と地盤工学が歩み寄ることがあるとは私には思えません。地盤技術者は、地質学と地盤工学の両方をやるしかありません。外国では当たり前のことなのですが、日本ではどこかでボタンの掛け違えがあって、地質学と地盤工学はまったく別のものになってしまいました。
地質学教室の出身者は、社会に出てビジネスをはじめると地盤工学が圧倒的多数派で支配している世界なので、地盤工学を勉強しないと生きていけません。しかしその逆は、、、、必要性が薄いので地盤工学から地質学を学ぼうとする人はあまりいません。私が、社会人になってからずっと存在する問題ですが、この四半世紀で良くなるどころか、どんどん悪くなっています。
解決方法は、ただひとつ。地盤を対象とした仕事や研究をする人は、地盤工学と地質学の両方を必ず勉強すること!