国土交通白書とロンボルグの新刊とどっち読む?
技術士建設部門を受験する人間には、「とりあえず目を通しておけ言われるもの」が、国土交通白書である。
私の机の上にも、「平成19年度国土交通白書」の印刷物がある。
最近はPDF版で公開されているので、便利なのであるが・・・実際これをどう読もうか悩んでいる。
平成19年度国土交通白書は、「地球温暖化白書」と言っても良いと思う。
ここまでがっちりと書かれていれば、今年度の技術士試験の建設一般の問題は、ここから論点の展開を求めてくるに違いない。ヤマを張るも何も、ここから出しますと言わんとばかりの内容である。
私でも宣言できるくらい「あからさま」な状態である訳だから、受験者の誰もがこれについて予め充分すぎる回答案を用意するわけである。
技術士試験というのは、残念ながら受験者がすべて合格するような仕組みにはなっていない。
同じようなレベルの論文があると、不合格のラインの中に入ってしまう可能性があるように思う。
白書によると地球温暖化に関する三つの視点は以下の通りである。
1.地球温暖化の現状と将来予測
2.自然災害の増加など地球温暖化がもたらす影響を回避・低減する「適応」
3.温室効果ガスの排出超削減による温暖化の「緩和」
3項には、温室効果ガスと銘打っているが、「悪玉の本命は二酸化炭素」と宣言してしまっている。
それを踏まえて回答案を準備しないといけないのだが、そもそも「二酸化炭素悪玉説」に懐疑的な私には、今回のテーマは厳しいなあと思うわけである。
国の施策に反旗を翻すような解答を書いても、ここでは合格するための論文にはならないだろう。
ロンボルグ氏や武田邦彦氏の著書を読むのは、単純な脳みその持ち主である私には遠慮しておいた方が良いかもしれない。ロンボルグ氏の新刊が発表されたばかりなだけに・・・残念である。