深部底付け作用
「深部底付け作用の進行する様子をとらえた!」ってありましたが、これだけだと何のことだかさっぱり解りません。
日経新聞は、テキストのコピーを禁止していますので、引用しませんが、「付加体」のできる時の作用ことらしいです。
海底プレートの岩石が剥がれて、大陸側のプレートにくっつく作用と読み替えたら・・・あぁ付加体だ。
小さな地震と物理探査で海底地質の状態の変化をとらえたと読んだらいいのかなあ?
時事ドットコム:プレート境界深部の現象観測=房総沖、地震波で-防災科研と東大
プレート境界深部の現象観測=房総沖、地震波で-防災科研と東大
房総半島沖の地下深くにあるプレート境界で、下側の岩石層がはがれて上側にくっつく「深部底付け作用」が進行する様子をとらえたと、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)と東京大地震研究所の研究チームが9日付の米科学誌サイエンスに発表した。プレート境界では大地震が起きることがあり、全体像の解明に役立つと期待される。
関東から九州にかけての太平洋沿岸地下では、海側プレートが陸側プレートの下に沈み込みつつあり、境界の固着した部分が一気に滑ると、東海、東南海、南海地震のような大地震となる。震源域より深い部分では、海側プレート上部の岩石層がはがれ、陸側プレート下部に付着することが、地上に露出した昔の境界層の分析などで間接的に分かっていた。
防災科研の木村尚紀主任研究員らは、房総沖で1979年から2003年までに発生した約2000回の地震や、人工地震探査のデータを解析。その結果、深さ20キロ前後で、底付け作用の進行を示す地震が起きていることを突き止めた。(2010/07/09-06:31)