「解けばなるほど・支持力」を受講してきた
地盤工学会中部支部のセミナーを今年も参加してしていこうと考えております。
このセミナーの良いところは、「時間が勤務時間外で参加費が格安」と言うところであります。
これが前にいた関西支部だと、ちょっとしたセミナーがなかったし、会社のメンバーで出席者の取り合いになっちゃうので、面白くありません。
6月18日に開講された今回のセミナーは「解けばなるほど・支持力」という話題でした。
いつもは講義形式なんですが、今回はミニ演習をやったと言った感じです。
支持力公式を用いた、支持力の算定の問題を解くという形で、つまらんかなあ?と思っておりましたが、意外や意外、良く理解していないまま報告書を書いている自分に気がつかされました。
1問目、直接基礎の支持力公式による支持力の算定
これはたまに報告書を書くときに、オマケで付けることがあります。
2問目、砂地盤における支持力の算定(地下水位が基礎底面上・下にある場合)
これはあまりやったことない。言いたいことは解るけど、これを計算して報告書に付けたことがない。
建築基礎構造設計指針は二層地盤とかあるけど、これはどうだったか確認してみよう。
3問目、テルツァギの極限支持力修正式(杭の支持力)
杭の支持力の検討ってしたことないな・・・。杭の周面摩擦力fsの求め方?
4問目、マイヤホフの極限支持力修正式(杭の支持力)
地盤強度定数を使わないN値で計算する方法
以上の具合である。恥ずかしいですが、意外と知らないことが多く、面白い講習でした。
実務では、建築基礎構造設計指針や道路土工を参照することになるのですが、前提となる理論を知っていないまま、使うことは危険だと感じた次第です。
私は地質学科卒のため、土質工学を受講するチャンスはありませんでした。
そう言う意味ではこういう講習会は、積極的に参加したいと思ったりもします。
いい加減・・・初級者から卒業したいところですが。
内 容:「解けばなるほど・支持力」(一部変更する場合があります)
今回の初級編イブニングセミナー「解けばなるほど・支持力」では,講師の棚橋先生が大学の授業で使用されている教材をアレンジして,問題数をしぼった例題の解き方について,時間をかけてゆっくりと説明していただきます。また,聞くだけでなく手を動かすことによって理解を深めていただくために,説明の後には参加者にも例題の類題を解いてもらい,その解答例についても説明していただきます。当日,参加者は各自で電卓をご持参下さい。