陥没ドリーネ
グアテマラの陥没の話題を色々見ていると、「陥没ドリーネ」というものに相当するらしい。
お恥ずかしい話ですが、石灰岩の分布域の地形地質現象については、鍾乳洞が地下に出来ると言う話しか知りませんでした。
(出典:環境と地質)
上図のような感じで地下に洞穴が生じており、地表に陥没穴として発生したものをドリーネと言うそうです。
ドリーネにも、地表からの水によって溶けていく「溶食ドリーネ」と地下洞穴の天井と抜ける「陥没ドリーネ」があるそうです。
今回の形状をみると「陥没ドリーネ」によく似ています。過去にも同じようなことがあったのでしょう。
こういう空洞が発生する前に、未然に知ることは出来ないか?と色々調べてみたら、溶食ドリーネについては、空中レーザー測量で把握できるようです。
国土交通省の越美山系砂防事務所の公開資料に行き着きました。
肝心な陥没ドリーネの方は、直前に底がスコンと抜けて落ちてしまうことを考えると、この方法は難しそうな気がします。
陥没が発生するまで、地表面の沈下なんて、起きていなかったのではないか?と思うからです。
陥没ドリーネが生じる懸念のある場所で、陥没が生じる前に危険箇所を抽出する調査ってどんな方法があるのだろう?
重力探査でもするのかなあ?広い範囲になりそうだから、ヘリコプターから空中でやるのでしょうか?
知ろうと考えなんですけど,弾性波速度を測るっていうのはいかかでしょうか。
弾性波探査の方法ですが、表層に硬い石灰岩層があって、その下に空洞があるという形を考えると、屈折法の弾性波探査は目的に達しないような気がします。
表面波探査(レイリー波)だと、いけるかもしれないですが、地下100mクラスだと大きな起振源が必要になりそうですね。
浅層反射法弾性波探査ならいけるのかなあ・・・これも探査深度50~60mくらいですよね。