NHK名古屋「徹底取材”中部の火山”」を見た
世の中は鬼怒川流域をはじめとする水害で、御嶽山をスタートに箱根やら桜島など盛り上がっていた火山の噴火は上書き消去になりつつある。
まあそれでもずっと予定してきた番組だし、中部圏からは少し離れているからということで、予定していた御嶽山の生放送番組をそのまま放送していたようだ。
まあ、御嶽山で被害を受けた話やら、他の火山ではどんなことが危惧されているかとかいろいろ放送されていたのですが、少し気になったのが、御嶽山の水蒸気噴火のメカニズムについての一考察の時間が有ったことです。
うん。まあ全国放送でこれやっちゃうと、いろいろケチが付くかとは思うけど面白い。
NHK名古屋は、今回このメンバーで御嶽山の水蒸気噴火のメカニズムを議論させちゃおうという、まあ結構乱暴な企画である。
(あ・・・○○さん。お久しぶり。私も老けたけど、あなたも老けましたね。)
国交省の多治見砂防国道事務所からこんなデータを提供いただいたようで、これはNHKの力なのか、国交省が変わったのか解らない。
電気探査の結果と放送では言っていたので、え?御嶽山に電気探査の測線を地上に張ったのか?と驚いたのだが、視聴後調べてみるとどうやらこれらしい。
御嶽山における物理探査の実施について|記者発表|多治見砂防国道事務所
調べてみないでも、電気探査の探査深をみれば、空中電磁探査なの解りますね。
それがさっと頭に浮かんでこなかった自分はやっぱりダメだわ。
話を元に戻して。
この青い部分は、比抵抗の低いところで、山の地表からちょっと下がったところに低比抵抗なゾーンが乗っていると言う話から始まった。
御嶽山の地質断面の模式図がこんな感じらしい。
雨水などが地表から地中にした結果、こんな感じに地下水が分布していると想定されるようだ。
地下からその地下水が熱せられて、生じた水蒸気が爆発させていると。
噴火直前には、地震震源が地下から地上に漸移的に移っている観測結果が得られているらしい。
なんか周期的に噴煙の高さ繰り返されている傾向にはある。
御嶽山が周期的に噴火する原因はとまとめられていたのがこの絵だった。
地下のマグマから上昇してくる高温の火山ガスが一度地中深部に溜まる部分がある。
溜まる部分は火山ガスによる岩石中の鉱物の変質で亀裂を埋めてしまい、貯留してしまう形になるらしい。
何らかのきっかけでその貯留している部分に穴が生じ、そこから高温の火山ガスが漏れ出し、地表浅部に賦存している地下水を一気に加熱する。
それが水蒸気となって、ポン!と噴火し、火山ガスも一緒に放出される。
こんな感じの解説だったと思う。
そのあと、噴火予測については地下水の温度を測れば良いだの、火山ガスの成分を連続モニタリングすれば良いだのという話に展開していったわけだが、私は観測頻度よりも、急激に変化するような気がするので、モニタリングでは難しいんじゃ無いか?って思っちゃったりした。
この番組では、ここが気になるコーナーだったんだが、地方放送局のNHK名古屋にしてはCGやらなんやら、えらい金かけたなあ・・・あ・・・
NHKスペシャル | 巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ 日本に迫る脅威第3集 大噴火の時代 到来か(仮)
あ・・・10月4日に放送予定のこれの一部をつまみ食いしたのか?
この話、そのまま全国ネットで流しちゃうと、またいろんな人が「あーだこーだ」言うtweetが流れまくるような気がした。はい。
10月4日を楽しみにしておこう。