NHKスペシャルMEGAQUAKE1

もう第2回が放送されているので、少し遅れていますが、リアルタイムに見ることができないため、すいません。

第1回は、「次の巨大地震をつかめ人類の果てしなき戦い」という題目で、MAGAQUAKEシリーズのイントロダクションと地震予知についての特集でした。
キーワードは、地震の巣(アスペリティ)、地殻底部低周波微動、長周期地震動の3つくらいだろうか?
自分では説明が出来ないので、適当なサイトから解説は引っ張り出してきました。
長周期地震動は第3回に特集するようです。

(はっぴ~まんのメモ)
地震には周期性があることがこれまでの研究から解っていたが、地震波形を再解析をすることによって、さらに精密にその周期性のある地震震源を特定するに至っている。これをアスペリティと称されるもので、通常は強く固着していて、あるとき急激にずれて地震波を出すところと定義されている。東北日本の三陸沖などのM4~M5クラスでは周期が短いため、それで次の地震予知が可能になりつつあるようである。
しかし、超大型地震については、アスペリティの理論で検討が出来るようだが、プレート境界全体がアスペリティとなっているため、地震周期が長く、予知が難しいものとなっている。

全国に配置された高感度の地震計から巨大地震の前兆ではないか?といわれる地殻底部低周波微動の観測が出来るようなっている。地殻底部低周波微動の発生間隔が短くなるに連れて、巨大地震の発生が近づいていると言われるものである。日本では東南海地震の発生が懸念される潮岬付近で観測が確認されている。
東海・東南海・南海地震+日向灘沖で一気に地震が発生する可能性も高く、ずれる幅が大きければ大きいほど、その地震エネルギーが増す。
(適当なメモですみません。)

・地震の巣(アスペリティ):社団法人日本地震学会:なゐふる:vol.33 (4/6)

アスペリティって何?
– 地震研究の新たなキーワード-
震源断層とアスペリティ

  地震は地下の岩盤が急激にずれることによって生じます。地震の発生源となる 岩盤のずれのことを震源断層と呼びます。M(マグニチュード)8級の巨大地震と もなると、震源断層の長さは100kmに及びます。この場合、ずれの量は平均で3~ 4mですが、決して断層面全体にわたって一様ではなく、大きくずれるところもあ ればほとんどずれないところもあります。大きくずれるところを「アスペリティ」 と呼びます。アスペリティとは、もともとは「突起」を表す言葉ですが、ここで は「通常は強く固着していて、あるとき急激にずれて地震波を出すところ」と言 う意味で用います。

・地殻底部低周波微動:第3部応用編 Hi-netによる微動とゆっくり地震-2

Hi-netによる微動とゆっくり地震 - 深部低周波微動

  前述のように,NIED Hi-netはこれまでにない高感度・高密度な地震観測網であり,これによって微小地震に対する検知能力は格段に向上した.さらに,従来の地震観測網では 見いだすことができなかった自然現象も世界で初めて発見された.それが,西南日本の沈み込み帯で発生している深部低周波微動である (Obara,2002;小原,2003a,b).

 西南日本の深部低周波微動は次のような特徴を持つ.(a)長野県西部から豊後水道に 至る長さ約600kmの範囲に存在し,沈み込むフィリピン海プレートの走向と平行で帯状に分布する.(b)微動源の深さは約30kmである.(c)約 10km/dayの速度で微動源が移動する場合がある.(d)微動は帯状領域内で均質に分布するのではなく,活動が活発な数ヶ所のクラスターが存在してい る.(e)それらのクラスターの中には周期的に活動が活発化するものがある.(f)近地地震・遠地地震に微動がトリガーされる場合がある.

  火山活動に関連して低周波地震や微動といった現象が観測されることはよく知られている.これらは,火山の地下におけるマグマ・熱水などの移動等が関与した 現象であると考えられている.西南日本の深部低周波微動は,これら火山性の地震動との類似性やその移動性から,その発生には何らかの流体が関与しているこ とが示唆される.

NHKスペシャル【MEGAQUAKE 巨大地震】

第1回 次の巨大地震をつかめ 人類の果てしなき闘い

【総合】2010年1月10日(日) 午後9:00~9:58 放送

【再放送:総合】1月13日(水) <12日(火)深夜>
               午前0:45~1:34 放送

「巨大地震はいつ、どこで起きるのか」 阪神淡路大震災から15年、その問いに迫る闘いは新しいステージに入っている。高感度地震計やGPSという最新観測技術を手に入れたクエイクハンターたちは、地球の内部を克明に捉え、「地震の巣」をピンポイントで明らかにしつつある。日本沿岸では、複数の中規模地震がわずかな誤差で予測可能になってきた。巨大地震の発生時期の解明につながる可能性を秘めたサインも世界各地で観測されるようになった。さらに、世界各地に眠る地層の痕跡を読み解くことで、これまで記録がなく「空白域」とされてきた地域に迫る巨大地震の可能性が次々とあぶり出されている。アメリカでは先住民族の伝承でしか伝えられなかった過去の地震が明らかになり、シアトルなどアメリカ北西沿岸部の都市は、M9の巨大地震の脅威にさらされることになった。日本列島でも、東海・東南海・南海地震がさらに西側に広がる、未知の“3連動プラス1”超巨大地震の可能性が新たにクローズアップされている。地球上での繁栄を謳歌してきた人類は、最新科学を描き出す巨大地震のリスクとどう向き合えばよいのか。人類と地震の攻防、その到達点を描く。



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