ウラン-鉛法(U-Pb法)の解説(手抜き)

ウラン-鉛法について、質問されたので何か上手い解説法がないかと思ったのですが、ただ今、現場で大騒ぎしてますので、これでお茶を濁しておきます。
出典は、私の母校の先生のwikiです。(私が在籍していたときにはおられませんでしたが・・・)

地球史学/放射年代測定各論 – PukiWiki Plus!

ウラン-鉛法(U-Pb法)

* 天然のウランには,235Uと238Uという二つの同位体が存在する.235Uは,7億年程度,238Uは4.5億年と,これらの同位体は異なる半減期で壊変し,それぞれ207Pbと206Pbになる.さらに208Pbは半減期140億年の232Thから作られる.
* 同じ岩石の中で、ウラン(U)の濃度は様々で,その差はマグマが固まるときにできる.イオン半径が大きいウランは液相に濃集しやすいので,晶出が遅い鉱物の中に集まりやすい.そこで,晶出の早い鉱物中の娘核種のPbの量と,晶出の遅い鉱物中のPbの量の違いを測定できれば,この違いが生じた時点をマグマが冷え固まったときと考えることができる.
* U-Pb法は同じ時代にできた岩石のなかでウランの濃度の差ができた時,すなわちマグマが冷え固まったときからの年代を測る.
* Uの濃度の差が生じることが前提なので,ゆっくりと冷え固まったマグマの場合,いつU濃度の差が生じたのかわかりにくい.マグマの固結が迅速に行われることが条件となる.
* U,Pbとも固体であり,岩石中から逸脱しにくい.そのため,閉鎖系が保たれているかどうかを心配する必要はそれほどない.
* 半減期が長いため,あまり短い年代測定には不適である.

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

前の記事

6年生