常時微動測定

だんだん最近、本当に地質屋ではないことを自覚しつつあります。

最近は常時微動測定(地表)を測定しています。

 

最近、地震が頻繁に起こっていますが、私たちが普段立っている地面も、小さく細かく揺れています。

自然界の揺れは、地震の他に、海の波の波動や風の揺れなどが地面を揺らしています。

人工的な揺れは、交通振動とか、工場の振動とか、人間がドカドカ歩くとかで地面を揺らしている訳です。

自然界の揺れを計ってやると、測定地の地盤の揺れやすい周期(固有周期)というのを知ることが出来ます。

これが常時微動測定という調査です。

地震被害で話題になるキラーパルスというのは、その建物の固有周期と地盤の固有周期が、合ってしまった場合のことを言うわけで、新しく建てる建物ならば、その地盤の固有周期を避ける構造の建物を設計するという手法が採られることもあります。

あとは建物の免震装置や制揺装置を設計するときにも、地盤の固有周期を知ると言うことは重要なことです。

 

計測者として何が辛いかと言えば、人間の出来るだけ活動していない時間に測定する必要があるわけです。

今回は自宅を早朝4時半に出て、1時間半運転して、仕事(計測)してきました。

現場には、6時過ぎに到着。測定器セット完了。測定は30分である。

DSCN0746.JPG

計測器の状態はこんな感じです。

(守秘義務に抵触するかな?うちの会社の人見ていたら、そっとしておいてください。)

地面に対して南北方向と東西方向および上下方向に加速度計を設置します。

話には、8時前には通勤やら近くの工場やらが稼働するので、ノイズが大きくなるとのことですから、速やかに測定を開始しました。

データはお見せできませんが、そのうち練習がてら実家か近所の公園で一度測定してみようと思っています。

 

犬の散歩のおじさんには、不審そうに見られておりました。

この仕事は、「不審者に間違われる可能性がある」リスクがあるので、こざっぱりして、いかにも仕事しているという格好をしていなければなりません。

 

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