上町断層は活動するか?

中国四川の大地震にちょうど当ててきた発表と言う形になりました。

M7・6の大阪直下地震、経済被害は最大74兆円

 政府・中央防災会議の「東南海、南海地震等に関する専門調査会」(座長=土岐(とき)憲三・立命館大教授)は14日、近畿、中部圏の内陸部で直下型地震が発生した際に想定される経済への被害想定を公表した。

 大阪府の上町断層帯の地震では経済的被害が最大74兆円、愛知県の猿投(さなげ)―高浜断層帯では同33兆円に上った。

 調査会は、東南海・南海地震と連動して近畿と中部で起こる可能性がある内陸地震のうち、二つの断層帯で冬の正午にマグニチュード7・6の地震が発生した際の被害状況を検討した。

 大阪府を縦断する上町断層帯で地震が発生した場合、住宅やオフィスビルの倒壊などによる直接被害が61兆円、労働力の減少や交通機関の支障で生じる間接被害は13兆円に上った。これは、首都直下地震の106兆円に次ぐ被害額となった。避難者は550万人で、帰宅困難者も200万人に上ると試算した。

 一方、愛知県東部を走る猿投―高浜断層帯で地震が起きた場合は、直接被害が25兆円、間接被害は8兆円としている。記者会見した土岐座長は「この地域が被害を受けると、日本が分断され、社会・経済的なダメージが大きい」と指摘した。

2008年5月15日02時01分  読売新聞)
関西地区は、断層の位置を知りたがる人が多くおられるようで、「敷地に断層が走っていれば、購入しない」なんて事も珍しくないようです。
兵庫県南部地震の淡路島において、一戸建ての邸宅が真っ二つになっている印象が強烈に強かったのと、断層に沿って被害が大きく出た、「震災の帯」というのを意識しているのだろうと思います。
上町台地は、大阪市域を南北に縦断していますから、超人口密集地に鎮座しているといった感じになります。
沖積層が表層に分布しておらず、いわゆる第四系更新統・新第三系の大阪層群が顔を出している所で、地層がかなり傾斜していますから、解りやすいと言えば解りやすいと思います。
おかげでそんなものが走っている周辺でボーリング調査をやれば、地層が繋がらないので、なんじゃこりゃ?ってことになります。
 
中部地区で話題になっている、「猿投-高浜断層帯」は、名古屋市よりも豊田市よりになりますので、人口過密帯の部分からやや外れています。
他に名古屋市周辺に断層が無いのか?なんて思うのですが、公式には発表されていないので解りません。
なお、熱田神宮から栄周辺向かって南北伸びる熱田台地というのがあります。
自転車で走っていると、上町台地と感じがちょっとにているなあなんてことを思うことがあります。
熱田断層なんて言葉もちらほらでているものの、こちらについてはクローズアップされていないところが現状のようです。
実際の所はどうなんだろう・・・と思うのですが・・・

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください