深層地下水の地下水頭の浮力は怖いな(大阪市の鋼管隆起事故)

先日の大阪市新御堂筋の鋼管隆起事故ですが、なんとなく「何をしたら、こうなった。」って話が出てきました

鋼管内に入れていた水を抜いたら浮いてきたでござる

鋼管が隆起したメカニズムの漫画が出ていたのでクリップしておく。
SnapCrab_NoName_2026-3-13_8-13-54_No-00.pngSnapCrab_NoName_2026-3-13_8-14-16_No-00.pngSnapCrab_NoName_2026-3-13_8-14-45_No-00.png
推定300トン超の浮力、高さ13mまで鋼管押し上げたか 地下の水圧差と軟弱地盤が影響 – 産経ニュース
そういうわけで、鋼管内の水を汲み上げることで、下部の地盤の地下水が孔底を押し上げる地下が勝ってしまったということのようです。
まあ普通に考えれば、まあそうだわなという話で、技術士試験の問題にもなりそうな話である。

SnapCrab_NoName_2026-3-13_8-15-14_No-00.png
偉い先生が液状化現象と似た話とか言うので、逆に私は頭の中が混乱してしまった。

梅田の地盤状況を知りたい

ごにょっとするとあの辺りの柱状図を入手することはできないことも無いのだが、身バレと窓際のおじさんの席が怪しくなるので、ここはネットで公開している何かを探してみました。
建設工事で上手く言ったら自慢したくなります。その中で五洋建設さんのヨドバシタワーの施工自慢のPDFが転がっていたので、それを見てみました。

ヨドバシ梅田タワー(五洋建設)

SnapCrab_NoName_2026-3-13_8-23-57_No-00.png
SnapCrab_NoName_2026-3-13_8-24-10_No-00.png
その中に地下構造の絵がのっていたので借用する。
今回の鋼管隆起を引き起こしたのは、深度的にみてDsg1層というところの砂礫地盤の地下水の被圧水頭であり、厚い粘土を主体とした沖積層のAcs層?(たぶんAc層のまちがい)の下位に分布する地盤である。
記憶が定かでは無いが、表層の沖積層の地下水位より、Dsg1層の地下水位の方が1m程度高かった記憶があるので、25mくらい地下の地下水の水頭が1m付近に来るくらいの水圧がかかっている事になる。
そのような地盤の事故を起こさないために山留め工とかディープウェルの水替工法をやったよというのが五洋建設さんのアピールの一つである。

今回の鋼管隆起事故は、鋼管の中に水を湛えて、27m下の鋼管底のDsg1層の地下水頭を抑えていたのですが、水を抜いたら浮いてきたというかなり単純な原因に整理されてしまいそうです。
鋼管の底がDsg1層の上のAcs2層であっても、盤膨れのような作用が起きているのでしょう。
教科書には書かれていますが、実際にこんな現象がみられるのは貴重なので、何があったか頭の中で整理しておきたいところです。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください