千葉県山武市の「脱法的」と言われる盛土の話を聞いた雑感
この盛土が、なぜ造成されたのか、大騒ぎしているうちに、その背景がだんだんボケている様な気がする。
「脱法的」な工事発注と第三者委が批判、市有地に大量の土砂搬入 | 日経クロステック(xTECH)
旧沼地の悪臭対策で土を盛って埋めたとのことである。
ただその契約の方法がおかしいと言う話に発展しているようだ。
造成して活用地を作る工事じゃないもんな。凹地を均す土砂搬入工事だもんな。
埋め立てる経緯がもう少しわかる記事が出てきた。
地元の要望で、おたくの市有地の沼が臭いんだわ、なんとかしろだったらしい。
住民に説明なく土砂置き場になった市有地、まるで台地…舞い上がる砂「5月は砂嵐状態だった」 : 読売新聞
日本大学がこの土地の所有者だったとのことだが、こんな持っているだけで苦情の出る土地は手放したかったろうから、山武市に無償で譲渡したように読み取れます。
埋め戻しを含めて残土置き場として地元の土建屋さんに提供すれば、まあ便利な土捨て場が出来たみたいな話になるのは想像が出来る。
実際どんなところかGoogleマップで見てみた
多分ここだろう。
なんか盛られてますね。
今昔マップ関東1928-1925年を見てみた。
なんか木戸川の河口が不思議な感じだな。
どういう経緯でこういう地形になったのか私にはわからないが、元々木戸川の河口は蛇行していたようです。もしくは遊水池になってます。
河川改修で木戸川の河口を真っ直ぐに付けなおしてますので、新しく水が入ってこなければ雨水とよどんだ水が主体で異臭も発生するだろうと想像はできます。
他人事で思いますが、役所の担当者はその時々で良かれと思って対応していたように見えます。予算だって付けにくいから単価契約になる。
「池が臭うのでなんとかしろ」と言い出した人は「そんなこといってねえべ?」ってとぼけるだろう。
それにしても、日本大学はこの土地を何の目的で持っていたのだろう?
もう少し街中なら、水辺の公園とか色々活用できないことも無かったとは思いますが、すごい田舎ですからね、色々声のでかい人たちの狭間で悪人にされている人が居るような気がしています。