紀元前後に起きた東海-東南海-南海地震(3連動地震)の津波堆積物は50cmあるらしい
先日、東京大学の古村先生の講演を聴くことができました。
色々とテレビに出てきてるので、テレビで聞く話と同じかな?と思っていたところ、面白いと思った話もありました。
その中で気になった話題が1つ。
高知県の蟹ヶ池で発見されている津波堆積物の中で50cmのものがある。年代測定してみると、紀元前後(2000年前くらい)らしい。
面白そうな話題だったので、検索してみると新聞でも取り上げていたみたいです。ただもうそれらの記事は消えてます。
古村先生によると、この50cmの津波堆積物を作るような地震は、今回の東日本太平洋沖地震の津波よりも規模の大きいものなのだそうです。東海-東南海-南海地震の3連動地震の宝永地震の津波堆積物も確認されており、それが15cm程度であるとのことですから、とてつもない津波(想定外?)が過去に起きたということが考えられているのだそうだ。
どのように海底が変動したらそんな巨大な津波がおきるのか、まだよく解らないとのことですが、古村先生によると東日本太平洋沖地震の地震のメカニズムで少し仮説が立てられるかも知れないとのことでした。
それは「宝永地震」タイプの地震と「慶長地震」タイプの地震の同時発生。まあ津波で原子力発電所が壊れたなら・・・この津波も想定して設計しないといけません。(できるかどうかは別として・・・)