新名神高速の四日市ののり面崩落なんだが、どうして「のり面保護工」が入っていないのだろう?
昨日に引き続きこのネタなんだが、中日新聞にいい写真が載っていたので、メモしておきます。
新名神、1週間通行止め 四日市でのり面崩落:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)
新名神に土砂、通行止め 四日市、のり面崩落:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)
なんか測ったように道路境界ののり肩から崩壊が始まっているのですが、すべり面としては1~2mくらいのスライスなのかなあ?と思っています。
もともとここの切土は傾斜を緩く設計していたようなので、地質調査結果からその勾配で安定が確保出来るという判断をしたのでしょう。
なんかネットのようなものが見えなくもないので、厚層基材吹付をしていたのでしょうか・・・
完成当初はこんな感じで良かったのかも知れませんが、植生が付く時間よりも風化が進む時間のほうが速いことを考慮しておく必要があったように思います。
被災した斜面の反対側の斜面に法枠+吹付コンクリート工ののり面保護工が入っている所があります。
傾斜が、崩壊したのり面よりも少しきつくなっているようですが・・・
のり面斜面の上に、保安施設(高圧線鉄塔)があったためこのような対策がされていたのでしょう。
仮設の土砂流出防止のフェンスを設置して対策工をするそうです。
安定勾配に切り直すことは無理でしょうから・・・
崩壊した斜面の土砂を撤去して、コンクリート吹付工をした後に、地山補強土工(鉄筋挿入工・アンカー工)をする形になるのかなあと考えて居ます。
近隣の他の斜面も法枠工をして置いた方が良いと思いますが、お金が無いのでやらないかなあ・・・と思っていたりします。