雨畑ダムの堆砂って全部ヘドロなんだ?ふーん
湖底にヘドロ・・・と記事には書かれていますが、シルトや粘土をヘドロとして全部ひとまとめにしているんだな。
雨畑ダム(山梨)湖底に大量ヘドロ 魚類や水草、確認できず|静岡新聞アットエス
駿河湾のサクラエビが不漁になっているのは、民間企業が所有するダムからでる濁水が、富士川に流れ込んだってるからだと言っているらしい
サクラエビの生息環境がどうのこうのと言う話は横に置いておいて、ダムの堆砂について考えてみたい。
ダムの堆砂で、シルトや粘土が堆積するのは、水深の深い部分に堆積するものだと考えている。
なぜなら水深が浅く水が流れるところにはもっと粗粒な砂や礫が堆積するから。
いまの雨畑ダムの状況では、堆砂でほぼ満砂になっているので、そんな細かい堆積物が湖底に堆積できる状況にあるとは思えない。
湖底に泥土?まあ表面が泥で薄く覆われているだけのような気がします。
「水とヘドロを一緒に流す排砂」って日本語としてまずおかしい。
どの河川だって洪水時には濁水として下流に向かって流下している。
その中には砂・シルト・粘土などからなる土粒子が含まれているのだが、それをヘドロと呼ぶか?と言う話である。
そもそもダムの湖底に溜まった堆砂を排砂する技術はたぶん存在しない。
ダムの湖底に一度堆積したものは物理的に浚渫しないと除去できない。
上流から流れ込んでくる濁水をダム内で堆積させないために、ダム湖上流付近の取水口から導水路を使って濁水を下流に放出するのが「排砂」と理解している。
技術士を名乗る人たちが、答えここにありきみたいな社会運動のようなことをやっているわけだが、これって本当にサイエンスしていますか?とは思う。
エゴイズムサイエンスなんでしょうね・・・たぶん。
(本件についてはめんどくさいので苦情受け付けません。)