資格(免許)の賞味期限
業務が厳しくなれば有資格者も整理されるわけなのだが・・・
日本航空(JAL)が経営再建のための人員整理を行っている中で、いわゆる花形のパイロットまでが整理対象になっているというお話しである。
パイロットの免許を取得するのに、クビですか?難儀やなあと思っていたところ、1つ気になったことにぶち当たったのである。
整理対象になっているパイロットは、整理対象になっている機種のパイロットなのである。
飛行機のことはよく解らないが、どうやら飛行機の免許は、それぞれの機種によって出るようであり、違う飛行機に乗るには、機種変更の試験と経験時間が必要なのだそうだ。
そういうことは、使用期間が長生きな飛行機の免許を持った人はいいのだが、そうでなければ免許を更新していかないと使い物にならないようなのだ。
飛行経験というのが曲者で、いろいろと航空業界の中での社会学に合わない人は、その時点で振り分けられていくのだろうなと勘ぐってしまったわけである。
そう言う意味では資格(免許)にも賞味期限というのがあるということなのだろう。
さて、技術士の賞味期限なのであるが、私は自分の所属している会社のオーナーに「地質屋は要らん」と言われております。
だから、整理の際にはこのようなパイロットと同じく切り捨てられる存在であるわけです。
地質調査業界の社会学にも合わないようなので・・・以下は省略でございます。困ったものです。
違う技術士を取るには、やはり違う経験が必要なわけで、これまた飛行経験と同じような障壁があるような気がしないでもありません。
「再就職厳しい…」頭抱えるJALパイロット : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
「再就職厳しい…」頭抱えるJALパイロット
もう会社に残れないのか――。12日に希望退職に応じない社員の整理解雇を決めた経営再建中の日本航空。
整理対象はパイロットと客室乗務員の100人以上に上る見込みで、残留を求めて会社側と交渉してきた当事者の間には、「再就職も厳しい中、これからどうすればいいのか」との動揺が広がっている。
「悪い夢であってほしい」。先月から事実上、乗務を外されている男性パイロット(49)は、不安な表情でそう話す。
保有する全機が退役となるMD90型機の副操縦士で、会社からは「再生には人員削減が必要。あなたの活躍の場はありません」と告げられた。5年前に購入した自宅のローン残高は約4500万円。大学3年の長女と来春に大学受験を控える長男を抱え、「先の見通しが立たない」と頭を抱える。
希望退職を迫られていたボーイング767型機を操縦する男性副操縦士(52)も「自分には空のことしかわからない。ほかの仕事ができるとは思えないし、これからどうなるのだろうか」と整理解雇に不安を隠さない。
希望退職に応じれば退職金に半年分の給与が上乗せされたが、それでも住宅ローンは完済できず、結局、会社に残った。「ずっと悩んだが、自分から辞めても経済的に苦境に追い込まれるだけ」と副操縦士は話す。
客室乗務員らでつくる労組・日本航空キャビンクルーユニオン(組合員数約860人)は人選の基準に問題があるなどとして整理解雇に反対している。12日は夕方までに会社側からの連絡はなく、同組合の担当者は、「今は何も話せない」と言葉少なだ。
日航は人員削減を経営再建に向けた既定路線としており、同社幹部は、「路線整理だけでなく、事業規模に応じた財務体質にするためには、整理解雇は仕方ない」とする。今後も組合などに理解を求めていく方針だ。
(2010年11月13日10時45分 読売新聞)