武田先生のところにも例の物が届いたのか?

私は自署の署名が、「無効」とされるのは非常に片腹痛いので、騙されて無効にされないように記載して返送させていただきました。
ただ、この書類、武田先生の言っているように非常にわかりにくい書類だとは思っていました。
騙されれば無効の書類ができあがるのです。
スキャンして保存すればよかったのですが、忘れてしまったので・・・武田先生の画像をお借りします。

今朝の中日新聞の一面に・・・名古屋市選挙管理委員会の報酬についてかかれていたような・・・。
結局、市議会=選挙管理委員会だったようです。

武田邦彦 (中部大学): 市民に犯罪を強いる名古屋市選挙管理委員会

市民に犯罪を強いる名古屋市選挙管理委員会

私は10年ほど前に名古屋市に移動し、その後、とても素晴らしい環境と人に惚れ込んで、名古屋市の市民になった。

工業はもとより、「尾張名古屋は城で持つ」と言われる通り、名古屋城、熱田神宮、徳川美術館、桶狭間合戦跡をはじめとした歴史と文化、栄や名駅前の繁華街、木曽川や知多半島などの自然、そして名古屋大学をはじめとした学術施設など質の高い生活をする絶好の都市だ。

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しかし、その都市で信じられないことが起こっている.それは、「名古屋市選挙管理委員会による不正捜査」である。

2010年の夏の盛り、市民は議会の解散を求めた署名活動を開始した。議会を解散するべきかどうかという判断は個々の市民の判断であるから、その結果がどうなろうとそれは良いが、問題なのは、署名が終わって署名簿が名古屋市選挙管理委員会に提出されると、「署名はインチキだ」という人がいると言うことで「署名の捜査」に乗り出したのだ。

署名簿を提出した方に、署名の正確性を聞くのではなく、直接、署名した本人に書類を郵送して「署名が疑わしいから、次の質問に答えろ」という捜査を開始したのだ。

差出人は伊藤某という何者かが分からない人物である。手紙には「名古屋市選挙管理委員会 委員長伊藤年一」とあるが、署名もなく公印もない。

人の署名を疑うのに、自分の署名もなく公印もない。

たしか、伊藤年一という名前はかつて議員として聞いたような気がする。

私(市民)がわざわざ自筆で署名し捺印して提出しているのに、この伊藤という人は署名も捺印も無く、「俺が本人だと信じろ」ということだ。実に威張っている。おそらく伊藤某氏に聞いたら、「俺は偉いんだ。本人確認などいるか!」と怒鳴ってくるだろう.

そして、この「調査票」と称するものが、犯罪的で、かつ名古屋市末代の恥になるようなひどいものである。

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まず、「署名の有効、無効を判断する重要な資料になる」と説明されているが、「どのように使うのか」についての説明はない。選管に問い合わせたら、答え方によっては署名を無効にするという。

今の世の中、相手を騙して書類を書かせ、こちらが自署・捺印した書類を無効にするなどということは犯罪である.それを選管がやると言う。ビックリ!!

次に、問1に「名古屋市議会解散請求者署名簿」に署名したかという質問がある。その2「署名していません」に○をすると、無効になると言う。

これについて「この調査票に本人が○をつけたというのはどうして判断するのですか?」と選管に問い合わせたら、書類に「必ずご本人がご記入ください」と書いてあると言う.

私が「署名するときも、「本人が自署して捺印してください」と言われたけれど、この書類は署名も捺印もないのに、なぜ私の署名捺印より上位にあるのか」と聞いたら、説明してくれなかった。

書類が二つあり、一つが署名捺印があり、一つが「○」だけがついている書類があるとき、どちらが力を持つだろうか?

もちろん、署名捺印した書類である.そうしないと署名捺印する意味がない。もし署名捺印した書類を否定するなら、本人が「宣誓の上で口述」しなければならないだろう.

そのほかにもこの調査票にはおかしな点が多い.

たとえば、問2に「どのように署名を求められましたか」という質問があるけれど、私は署名を「求められた」ことは無い。夏の暑い日に、自ら久屋大通の噴水前に行って署名した。

それも「本人に印鑑がいる」と聞いて家に印鑑を取りに帰り、そして署名に行った.

さらにトリックをかけているのが問3である。

「あなたは、どなたから署名を求められましたか」という問いがあり、請求代表者、受任者などの項目が4つ並んでいる.もともと署名を求められたことなどないが、もし「4」に○をつけると署名が無効になるという。

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まさに「アウトロー」の手法だ.

十分な説明をせずに書類を送り、どこかに○をつけるとそれにつけいって自分の有利なようにする.まして「署名捺印の書類を無効にする」というのだから、すごい.

アウトローと契約し、せっかく署名捺印したのに、ウッカリ引っかかって契約がないことになったというならあきらめもつく。なんと言っても相手がアウトローだ。

でも、今回は相手は選挙管理委員会である.まさか、そこがこんな手口を使ってくるとは思わなかった。

正直に○をする(署名を求められていないから○をしないとか)とせっかくの署名が無効にされてしまう。

まるで、途上国か独裁政治が「選挙の不正をする」という手口だ。

「投票や署名をする人が知らないことを根拠に、敵方の投票を無効にする」

ということがしばしば行われる.

ある独裁政権の国の選挙管理委員会が密かに

「投票所の入り口で、小さな声で本人を確認すること。そして本人がハッキリと大きな声で「本人です」と答えないときには名簿にチェックをして、その投票が敵方なら無効にせよ」

という指示をする。今回の伊藤某氏と同じやり方である.

そうすると、係官は投票所の入り口で「できるだけ小さな声」で質問をして、有権者の答えが聞こえないということで、本人確認ができなかったという理由で「無効にする」。

名古屋市の「調査票」には、「署名の有効、無効を判断する重要な資料になります」とある。

でも、どういう「資料」にするのかは記載されていないし、調査票に下手に○をすると無効にするかも書いていない。

ヒッカケ、トリック、ダマシの類だ.「オレオレ詐欺」より悪質である.

情けない名古屋市になったものだ。

署名捺印という制度は「署名捺印を正しいとして、もし間違いがあれば後で罰を受ける」ということだから、署名簿を提出した請求代表者と受任者に証明を求めればよいことで、署名した人の知識に間違いがあるからといって署名を無効にすることはできない。

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この頃、「偉い人(民主主義では偉い人ではないが)」の犯罪が多い.検察は頑張って偉い人を逮捕して欲しい。

1) 公正な署名活動を妨害する名古屋市選挙管理委員長と称する伊藤某、

2) 尖閣ビデオで情報公開法に違反した菅首相と仙石官房長官、

3) 月1500万円の贈与に対して贈与税逃れをした鳩山前首相、

それに若干、旧聞に属するが、

4) 「ツバルが沈んでいる」というヤラセ番組を2006年4月29日に流したNHK

である。

日本人は、法の下に平等であることは分かるが、法を守り、民主主義を守り、税制を守り、報道を守るべき人から逮捕して欲しい。それは選挙管理委員会でも聖域ではない.

(平成22年11月11日 執筆)

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