緊急地震速報システム
大揺れ11秒前に「警告」、内容も正確…宮城地震 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
大揺れ11秒前に「警告」、内容も正確…宮城地震
震度6弱を記録した宮城県沖を震源とする16日の地震で、気象庁などが導入した緊急地震速報システムが、仙台市内に大きな揺れが到達する11秒前に「警告」を出していたことが17日分かった。
同システムは、縦波(P波)と横波(S波)の速度の差を利用。震源に近い観測点で地震の初期微動のP波をとらえ規模や到達時間を推定、S波の大きな揺れが来る前に、専用回線や衛星回線で都市部に地震発生情報を伝える。
気象庁は2004年2月から試験運用を開始。大学や自治体、企業など全国の約140機関が情報提供を受けており、仙台市内でも長町小学校など6か所に導入されていた。
今回の情報は「11時46分30秒ごろ、宮城県沖でマグニチュード(M)7・2以上の地震が発生。宮城県北部は震度5強以上。揺れは46分50秒ごろ」などと正確なものだった。東京には大きな揺れの71秒前、揺れ自体の始まる31秒前に情報が配信された。この時間差を利用して、火を消したり、机の下に隠れたりすることができる。
ただ、実際の運用面では、長町小学校が情報配信を受けて自動的に校内放送で避難を呼びかける予定だったのに、夏休み期間中でスイッチが入っていなかったりと、課題を残した。
(2005年8月17日14時1分 読売新聞)
P波の伝播速度が速いことを利用して、P波を受振したところで地震波よりも速い速度で情報伝達をするシステムらしい。あと1分後に揺れが来ますと言われてもなかなか逃げようがないが、心の準備は出来るというものだろう。
P波の解析で、地震の規模を推定できるのはすごい技術ではあると思う。
今回の地震においても、所々で問題が浮き彫りになりつつある。
当面の問題としては、大空間の吊り天井の耐震化と原子力発電所と言ったところであろうか・・・