ウォータークライシス
NHKで二日にわたって放送された「ウォータークライシス」を視聴しました。
全世界で進行している淡水資源の枯渇についてという内容である。
第1回 狙われる水道水
第2回 涸(か)れ果てる大地
の二部に別れて放送されたのであるが、この構成は「「水」戦争の世紀」という本によるものだろうか?私はまだこの本を読んでいないので、急ぎ読んでみたい本ではあります。
石油の次に絶対に問題になる資源は「水」だと言われています。
水の奪い合いが、戦争にまで行くかもしれません。
水は石油以上に私たちの生命に近接しています。
そういう意味では非常にデリケートなところにあるでしょう。
地球の物質循環を無視したような開発は、始まった当初は莫大な利益がうまれるが、それを維持していくのにはリスクも伴う。しかし一度これを享受してしまったものはあとに戻れない。走り続けるしかない。
今回取り上げられた例は、日本には直接関係ないように見えるが、食糧自給率の極端に低いこの国は、大陸穀倉地帯からの農作物の輸入が止まれば、それだけで危機である。つまり大陸から水を輸入している事に他ならない。
元々日本は、水をうまく利用して食糧を自給してきた国であるが、それももうすでに遙か昔のことである。
対岸の火事のようにみえるが、21世紀になって取りだたされたこの「水」の問題、近いうちにかなり顕在化する可能性の高い問題である。