名古屋市内のど真ん中を走ってるとされる線状地形を、名古屋市が活断層かどうか検討するらしい。

堀川断層ねえ・・・昨日のNHKスペシャルを見たあとなので、すでに食傷気味です。

NHKスペシャル | シリーズ 
MEGA CRISIS 巨大危機 
~脅威と闘う者たち~第2集地震予測に挑む~次はいつ どこで起きるのか~

私のおびえる脅威は財布の中身です。 

名古屋の市街地貫く推定断層は本物? 市が独自検討開始:朝日新聞デジタル

どんな結果が示されるのか楽しみなところです。

(語気の強い人の意見が通るだけだったりして・・・)

 

私には、存在にとっても懐疑的というのか、線状地形だけで論破しようとしてるだけとしか見えないので、少しうんざりだったりします。

名古屋市域の地下の堆積物は、名古屋駅よりも東側で完新統の堆積物(沖積層)の分布が薄く、名古屋駅よりも西側に向かって沖積層が厚くなります。

問題になっている堀川断層、尼ヶ坂断層だのが言われているところの地盤は、地表から更新統の堆積物(熱田層:中位段丘層(5万年~15万年前))になっていまして、そのほとんどが砂や砂礫の堆積物です。

さらに深い堆積物(海部弥富層(15万年よりも前))は砂礫と砂と粘土の互層でぐっちゃぐちゃでありボーリングレベルで地層層序はたぶん解りません。

 

大阪の丘陵地の地表浅部から分布する大阪層群(数十万年前~200万年前)みたいに、何枚もの対比可能な火山灰層と何枚もの対比可能な海成粘土層があれば、地層が傾斜しているなどその状態が確認できるのですが、名古屋では残念ながらそんな堆積物が確認できる環境にはございません。

堆積した年代も全然違うので、断層が存在したとしても確認できる地層の変位量だって小さい物になるでしょう。

更新統の熱田層上部に含まれる浮石と言われる軽石(御嶽山Pm3?)の分布深度で対比できるんじゃ無いか?とも言われていますが、浮石(軽石)は、木曽川上流部で堆積したものが、再び河川によって運搬された二次堆積物です。

砂の堆積環境を考えれば、断層の地形変位を追跡するための鍵層にはなり得ないような気がします

せいぜい熱田層下部の粘性土層を狙って検討するくらいですが、鍵となる目立った火山灰層もなく、その下位の海部弥富層の境界がまた不明瞭なので、よく解らないと認識しています。

 

リニア中央新幹線の掘削方法が都市NATMで掘ることが出来れば、切羽の観察ができるのかしら?

もしかしたらそこで検討できるかも知れませんね。

あくまで素人のおじさんの戯れ言ですが・・・

 

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください