「濃尾平野の地下地質研究における最近の話題」を聴講してきました
メモが遅くなるとどんどん忘れてしまうのですが・・・
5/15(土)は、応用地質学会中部支部の総会でしたので、当別講演を目当てに出席してきました。
まあ、ベテランの方々が多いので、この会に参加するのは苦手です。
そう言うことで、講演会は名城大学の牧野内教授によるものでした。
演題は「濃尾平野の地下地質研究における最近の話題」ってことでした。
一通りの濃尾平野についての説明の後、濃尾平野の地下地質の研究のトピックスを説明されていたので、メモしてきました。(怪しい部分有り)
濃尾平野の地下に分布する広域火山灰は、以下のものが有名である。
・On-Pm1:御岳第一火山灰(100ka)→いわゆる熱田層上部に分布する浮石(軽石)と言われるものか?
・サクラ火山灰:Kb-Ks(520ka)
・アズキ火山灰:Ss-Az(800ka)→第四紀の基底部に相当すると言われる。大阪層群で見た奴だな。
通常、海部弥富累層と一緒にしているけど、弥富累層より上位が西に傾斜している。
1.海成粘土と非海成粘土の判別する方法として、電気伝導度(EC)による判別を行っている。
これまでは堆積物中に含まれる珪藻を使って海成粘土の区別をしていたが、もっと簡易に行う手法として、粘土の懸濁液の電気伝導度を測ってそれで判別している。
(これは大阪層群の海成粘土でも良くやっている手法と記憶している。)
2.C14年代測定による堆積時代測定
沖積層粘性土層の堆積年代が上流部では3~4kaに対して、下流部では9kaと年代が異なる。
堆積シーケンス、デルタフロントの変化によるものと考えられている。
3.濃尾平野地下の土質試験結果のばらつき
堆積環境による影響が大きいという説。
地層の詳細な同定の手法に、粘性土中に火山ガラス屈折率を用いた方法(これは聞いたことがある。)
4.沖積層基底礫層(いわゆる第一礫層)の堆積年代
第一礫層が堆積したのは最終氷期(18ka)と言われているが、その堆積物中にAT(26ka)が挟まれていることから、矛盾があるとのこと。
海面低下とともに海岸線が後退していた頃に堆積していったもの??
N値の大きい濃尾層(2~3ka)と言われているが、その原因としては後背湿地による堆積物で乾燥固化が進んだものと言う説がある。
途中で、頭の中が??となっていたのでメモは怪しいですが、ちょっと論文を集めて読んでみたいと思いました。