水道から井戸水に転換が増えてる?
水道から井戸水に転換する施設が増えているのだそうです。
防災対策・・・確かに地震災害には水道インフラは弱いな・・・
安上がり・・・水質が安定しているなら、飲用にも使えるか・・・
井戸をたくさん作って地下水をガンガン組み上げて地盤沈下させたことは過去の話?
厳しい基準も設定されていることだし、限界揚水量を超える揚水をしなければOKなのかもしれません。
どちらにしても、井戸屋さんにはちょっといい話なのかもしれません。
水道から地下水へ向かう大口客、官民熱い戦い : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
水道から地下水へ向かう大口客、官民熱い戦い
水道から大口利用者離れが止まらない。
病院や商業施設などが安上がりな地下水へ切り替え、給水量を減らす自治体も。井戸の掘削や濾過の技術が進み、成長する民間の地下水ビジネス。経費節減だけでなく「災害時も頼りになる」と攻勢をかける。
千葉県市川市の千葉商科大キャンパス。地下100メートルまで井戸が掘られ、くみ上げる地下水7割と水道水3割とで約7000人の学生や職員の飲料水などを賄う。4年生の高橋和敬さん(22)は「夏でも冷たく、口当たりも水道水と比べて柔らかい」と話す。
昨年6月の導入からほぼ1年を迎え、同大の安江照明総務課長は「コスト削減が狙い。年間水道代は、以前の約1000万円から700万円に削減された。防災対策にもなることを踏まえ、半年かけて議論した」と語る。
地下水濾過システムを納入したのは業界大手のウェルシィ社(東京)。渡辺愛彦専務は「地下水システムは防災対策に役立つと自負している」と利点を強調する。千葉商科大は災害時の避難場所になっており、地震で断水しても3日間は給水できるという。
同社は昨年1年間に約90施設の導入を手がけ、首都圏を中心に800施設近い実績を誇る。東京、名古屋、大阪などの大都市圏で2000施設の目標を掲げ、展開を図る。
市川市に水を供給する県水道局の担当者は、「地下水に替える大規模施設が増えている。どうしたら蛇口に帰ってもらえるのか議論している」と頭を抱える。
また、さいたま市では、2008年度の給水量が約1億3600万立方メートルと前年度に比べて1・7%減った。市は地下水利用が原因とみる。
水道管の耐震化を急ピッチで進めており、地下水に対抗した料金値下げもままならない。地盤沈下を防ぐため条例で地下水の取水量を制限しているが、市の担当者は「地下水が水道事業を圧迫している。それだけを理由に規制を強化するわけにもいかない……」と戸惑いを隠さない。(千葉支局 竹内誠一郎、さいたま支局 吉田尚司)
◆大口優遇策で対抗◆
前橋市は06年、首都圏ではいち早く大口利用を優遇する料金体系を導入し、一定量を超えると単価が下がる仕組みにした。病院が業者から地下水の売り込みを受けたことがきっかけだった。水道の公営企業管理者だった田村昭寛さん(65)は「大口が減ると市民の負担が増えると考えた」と語る。
宇都宮市も07年に同じような料金体系を導入し、「一定の効果が出ている」(市上下水道局)としている。(前橋支局 下村征太郎)
(2010年5月23日15時43分 読売新聞)