原発の地下に地震増幅の地層?
原発反対の方々は「それ見たことか」と色めきだって大騒ぎするのかもしれませんが・・・
このように公開して報告することは、原子力を利用していく上で大事なことですし、地震被害への対策にも大きく貢献するものだと思います。
浜岡原子力発電所5号機の地下に地震波を増幅させるレンズ状の地層があると報道されています。
細かい資料を見てみたい・・・って素直に思いました。
5号機で観測された加速度が、3号機および4号機が観測した加速度の3倍だという話は、比較的安定した岩盤で、ピンスポットでこれほどに違いがでるのかと驚いた次第です。
今ひとつぴんと来ないのですが、浜岡原発の地質は新第三系だったと思いますので、当たり前ですが、その下位に沖積層みたいな軟弱層が存在するわけではありません。
実際のボーリング調査(PS検層でも実施して)で、地下300~500m付近に、地震波を増幅する他の区間よりも遅い(?)速度層が検出されたということなのかな?と安直に考えてしまった次第です。
新第三系の岩盤ですからP波速度(Vp)が2km/s前後、S波速度(Vs)が0.7km/s前後じゃないか?と思うのですが、どうだったのでしょう。
当然、比較の対象に、4号機付近でも調査ボーリングを行っているのだろうと思うのですが、報告書読んでみたいです。
実際、易々と壊れてもらっては困る建築物のロケーションを決めるに辺り、100mオーダーで検討しなければならないという現実を突きつけられたわけで、どれくらいの深さまで調査をする必要があるのかも見直す必要があることでしょう。
微動アレイ探査では、解らないことなのか?ということも興味があります。
知りたいことがたくさんあります。
浜岡原発5号機の地下に地震増幅の地層 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
浜岡原発5号機の地下に地震増幅の地層
浜岡原子力発電所5号機(静岡県御前崎市、出力126・7万キロ・ワット)の地下300~500メートルに、地震の揺れを増幅させる地層があることが、中部電力の調査で分かった。
同社が31日、経済産業省原子力安全・保安院の審議会に報告した。
建設前の掘削調査は地下300メートルまでだった。設計の際に耐震性を評価する土台となった地震動の強さを見直す必要が出てきそうだ。
5号機は、昨年8月に静岡・駿河湾で起きた地震の際、地下2階の地震計で最大加速度426ガルの強い揺れを記録し、その後停止している。400メートルしか離れていない4号機や3号機に比べ、3倍近い加速度だったため、同社が地下1500メートルまで掘削して調査。その結果、5号機の地下300~500メートルに、地震の波を増幅しやすいレンズ状の堆積(たいせき)層が見つかった。
東海地震が想定されている駿河湾で地震が発生した場合、この地層を通過した地震波が屈折し、強い揺れが5号機に集まるという。
(2010年3月31日22時09分 読売新聞)
浜岡原子力発電所の地質
浜岡原子力発電所の基礎岩盤=相良(さがら)層浜岡原子力発電所の安全上重要な施設は相良層という岩盤に直接支持されています。
相良層は、新第三紀中新世後期から鮮新世前期(今から概ね数百万年から1千万年前)に堆積した泥岩・砂岩の互層で、軟岩に分類されますが、原子炉建屋の基礎岩盤として地震時にも十分な強度を有していることを確認しています。
Happy manさん
こんにちは。お久しぶりの大阪のYukoです(分かりますか?)
某技術士事務所を離れ、現在大学生(博士後期課程)を
しています。
ずいぶん前になりますが、地震を増幅するものに
地下水の影響がある、という話を聞きました。
帯水層を地震波が通るときに増幅されるという話で
その時はまだ研究段階とのことでしたが、
私もものすごく興味を惹かれました。
知りたいことたくさん。同感です。
はいはい。かなりご無沙汰してます。
誰?・・・あぁって思い出しました(苦笑)
先日放送されたNHKのMEGAQUAKEに、深層地下水が溜まるところに地震の巣があるなんて話をしていたと思います。
まあそういう話にもリンクしているのかもしれませんね。
最近、大学院行ってる人、多いですね。
修士で社会に出れば良かったかなあ?とふと思うことがありますが、まあ僕には向いていないでしょう。はい。