渓床地ににて
福井の土石流災害の最上流部に相当している、ある沢に来ていました。
土石流というと、大きくて堅い巨石と泥の流れと思っていたのですが、ここの沢を歩いてみると、泥がなく細粒な砂が巨石や玉石の間を充填しています。どろんこといったイメージしていたものと違います。
周辺を少し歩いていると、風化岩の露頭を観察して納得がいきました。
ここの地質は細粒の花崗岩の山で、表層の風化部はまさ土になっています。これが崩れれば大量の砂が供給されます。崩れた跡もあります。部分的に未風化な岩塊もあります。
ここの山は泥を供出するほど崖錐堆積物が当初から存在しなかったようです。