私は防災対策してますか?
年収の話をこちらで書いてしまってから、色々思ったことです。
今年もこの日がやってきました – はっぴ~まんのあれやこれや(第二章)
建築・土木関係に勤める人間ですが、「私の生活に何処まで反映されているのか?」と問いただすと切ない気持ちになります。
私は、今、築30年以上の賃貸マンションに住んでいます。
当然のことながら1981年に制定された建築基準法「新耐震基準」以前の建物です。
耐震補強なんてしたマンションに住める家賃は払えませんし、ここのマンションは耐震診断をした形跡すらありません。
私の今、いただいている給料で住める家はこれくらいが限界です。
贅沢品である自家用車の購入という選択肢は排除した上で、防災というのを犠牲にして取ったのは、交通至便(通勤時間30分圏内)と治安の安定した場所(これも怪しくなってきたが・・・)であるというところです。
防災の観点で住むところを選んだ条件は、若干斜面地ではありますが、地盤の安定したところ(洪積層の地盤が地表から分布している)で標高が周辺より高いところ(洪水時に浸からない)程度です。
これから家を買いたいと思うことがやってくるでしょう。
何処まで私は自分の持っている知識を、購入の際に盛り込むことができるのだろうか?
一生懸命、防災ではなく避災をするように家を探すでしょうけれど、たぶん・・・盛り込めないと思います。
私が担当する仕事の中に、たまに「○○邸地盤調査」という個人宅の物件が有ります。
こういう個人宅は、いわゆるお金持ちの人の家で、私でもこんなに調査する必要有るの?ってくらい熱心に調査される物件もあります。また所有されている土地が、地盤工学的に悪くなく、安定しています。
お金に余裕のある人は、防災意識(生命・財産保全)まで資金が回るってことなんでしょう。
極論を言えば明日の仕事の方が心配な世の中で、私は防災対策できますか?と問われているような気分です。
被災すれば全てのものがぶっ飛ぶのは十分承知しているのですが・・・