キラーパルス

最近、地震波の講義を受けていたので、こういう話題が耳に残ります。

阪神大震災のときには、振動周期が、木造家屋とあたっていたと言われているそうです。

それは、地盤の固有振動の問題に直結するのではないかと思います。

地盤の固有振動と住宅の固有振動を測定すれば、個々の家の地震に対する揺れやすさを判定できるのではないか?と思っているわけです。

耐震対策が出来ていなければ、身も蓋もありませんが・・・

 

【岩手・宮城内陸地震】住宅被害が少なかったのは? キラーパルス弱く、下側の断層だった 

2008.6.15 19:57 (産経新聞)

 岩手・宮城内陸地震に伴い山間部で大規模な地滑りが発生したが、住宅など建造物の全半壊は12棟と、昨年の新潟県中越沖地震(全半壊6485棟)などに比べて被害は小さかった。その理由は震源断層の構造にある。

 今回の地震は盆地と山地の境界付近で起きた逆断層型地震で、西側の地盤が東側に乗り上げたとみられる。東大地震研究所の島崎邦彦教授によると、大きな被害が出やすいのは上側の断層だ。今回は西側の山間地が上側で、住宅の多い地域が下側だったため被害が少なかったとみられる。

 また、震度6弱だった宮城県・築館や鳴子で観測された地震波を同研究所のグループが解析した結果、周期が0.2秒程度の短周期の地震波と、周期が2秒以上の長周期の地震波が強く含まれていることが判明した。

 一般に、周期の短い地震波は小さな構造物を、周期の長い地震波は大きな構造物を揺らしやすい。木造住宅などに大きな被害を及ぼすのは周期1~2秒の地震波で、「キラーパルス」とも呼ばれる。今回はそれより短周期側と長周期側に地震波のピークがあるため、地震の規模と震度が大きかったわりには「キラーパルス」は強くなかった。

 一方、震源から約400キロ離れた関東平野ではユラユラとした揺れ(長周期地震動)が3分以上も続いたことも今回の地震の特徴といえる。

 長周期の地震波は遠くまで衰えずに伝わる特性がある。今回は震源が浅かったので、長周期の表面波が強く生成されたという。

 地震発生から約1分後に北関東に達した周期5~8秒の長周期地震動は、関東平野の地下の柔らかい堆積(たいせき)層に閉じ込められて増幅し、3分以上にわたって地面を揺らし続けた。関東各地の震度は2~3だったが、固有周期が地震波と合致する高層ビルなどでは、「共振」と呼ばれる現象によって揺れがさらに増幅され、大きな揺れが長く続いた。

 

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