技術士二次試験問題を人工知能(AI)にやらせてみる(再び)
1. 3年前にChatGPTに試験問題をやらせて遊んでいた
人工知能の進歩がめざましく、なんか巷であれこれ語られることが当然至極のようになっています。
そういえば、3年前にChatGPTが話題になり始めたときに、ChatGPTに、技術士試験の問題を貼り付けてやらせていたのを思い出しました。あの頃は、「ふーん。ぱっと見て、まとまって見える答案になってるな。」という感想をもち、そのまま興味が薄れていたのであります。
令和4年度技術士第2次試験問題(建設部門)の建設一般問題を、ChatGPTさんにやってもらった話 | 地質屋さんと呼ばないで
令和5年度技術士二次試験必須科目I-1の問題をChatGPTさんにやってみてもらった。 | 地質屋さんと呼ばないで
今年の令和7年度の筆記試験の合格者のSNS(X)に「試験対策は人工知能(ChatGPTなど)を使って、必要なキーワードを整理してまとめた」みたいなことを書いているのを見ました。少し気になったので、もう一回やらせてみようかなと思った次第です。
要するにただ暇なだけなんです。
2. 3年も経つと色々変わって驚いた
今回はGoogleの出している、Geminiを使ってやってみました。
正直なところ3年前とさほど違わないだろうと思っていたのですが、技術士会から試験問題のPDFをもらってきて、それをそのまま突っ込んだら、色々回答を始めてしまいました。
ちょっと面白そうなので、しばらくやってみることにします。
3. Geminiは問題の概要(着眼点)からアウトプットしてきた
1. 問題の背景と要求事項
建設業は、社会資本の整備・管理の主体であるとともに、災害時の「地域の守り手」として極めて重要な役割を担っています 。しかし、厳しい就労条件による就業者の著しい減少、高齢化、若年層の不足が進行しています 。さらに、資材価格の高騰や、令和6年4月から適用された罰則付き時間外労働規制への対応も必要とされています 。
こうした背景を踏まえ、令和6年6月には担い手3法(建設業法・公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律・公共工事の品質確保の促進に関する法律)が改正されました 。
上記の状況を踏まえ、持続可能な建設業を実現するために、以下の問いに答えることが求められています:
(1) 技術課題の抽出
技術者としての立場で、多面的な観点から3つの技術課題を抽出する 。
それぞれの観点を明記した上で、その技術課題の内容を示す 。
- 注:「技術課題」には、構造上、制度上、管理上などの課題も含まれる 。
(2) 最重要課題と解決策
- (1)で抽出した技術課題のうち、最も重要と考える技術課題を1つ挙げ、その技術課題に対する複数の解決策を示す 。
(3) 将来的な懸念事項とその対策
- (2)で示した解決策に関連して新たに浮かび上がってくる将来的な懸念事項と、それへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示す 。
(4) 業務遂行に必要な要件
- (1)〜(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から述べる 。
2. 解答時の留意事項
解答問題番号(I-1 または I-2)を明記すること 。
答案用紙3枚を用いてまとめること 。
(1)の解答では、必ず観点を述べてから技術課題を示すこと 。
そんな具合で吐き出してきましたので、これはちょっと、最後までやらせてみたくなった。(つづく)
