岡山県の笠岡バイパス工事で、干拓地に造成した盛土が変形しているらしい
なんか技術士試験の土質基礎の問題に出てきそうな話ではある。
笠岡バイパス工事、盛り土変形で中断 段差1・5メートル 全通遅れも | 中国新聞デジタル
まあそう言うことで築造された盛土が滑って変形しています。
国道2号⽟島・笠岡道路(Ⅱ期)及び国道2号笠岡バイパスの ⼯事状況について
岡山国道事務所に状況説明が書かれていました。
最初干拓地だとは理解しておらず何やってんだろう?と思って見ていました。
こんなところなのでボーリングいっぱいやってます。
N値がN=0の軟弱粘土が-12m付近まで分布しているようです。
盛土したら、少なくとも正規圧密の粘土でしょうから圧密が発生するだろうなあと思って見ていました。
軟弱地盤の上に盛土なんて珍しくない話だと思います。
でも圧密試験やらないんですね。そんなもんですかね?
側道の国道二号線上の柱状図を見てみた。
え?玉石混じり砂礫?あぁ、干拓地の締め切る堤防部分?
それにしても砂礫の盛土層が20mくらい分布している。
ざっくりとイメージで書くとこんな感じ?
こんなところに水の抜ける地盤があれば圧密進みますよね?
排水距離が水平方向に遠くなるという変な断面図。
だから圧密沈下量はたぶんこんな感じになって不等沈下が起こってそう。
それでこんなすべり面?
原因は地盤のスペシャリストの先生があれこれやってくれるのでしょうから、私は他人事の不幸を愉しむただの脳内妄想しておきます。
(2024/06/27追記)
イメージ図がおかしいですね。
実際にはこんな感じの腹付け盛土でしょうか?
どちらにしても、圧密沈下の不等沈下が起きているような気がします。