戦前から伝わる井戸掘り技法「上総掘り」ってよく知らない
最近、古井戸の件で調べる機会があった。
井戸の掘り方についてまず行き着くのが上総掘りという井戸掘り技法なんですが、この業界に入ってくると必ず受けるように言われる「地質調査技士」のテキストにも一丁目一番地に書かれている話です。
でも名前は知っていても詳しいことは知らない。
たまたま検索する機会があったので記録しておく。
上総掘りは千葉県房総半島発祥の井戸掘り技法
上総掘りの発祥は千葉県君津市発祥のようである。
上総掘り(かずさぼり)用具 – 君津市公式ホームページ
そういうわけで、戦前から上総掘りというのは、ここにも書かれているように竹ひごを使った今で言うパーカッションのような掘り方をしていたようです。
この掘り方で、500m以上を掘っていたというのだから驚きであるが・・・500m?
そんなに深く掘るのは、今の機械式で掘るにも大変だよな。
房総半島で500m掘るのはそんなに難しい話では無いのかも知れない
どんなところを掘ればそんな裸孔で孔が掘れるんだ?と思ってボーリング柱状図が見たくなった。
観測点情報検索
富津の地震計のボーリング柱状図である。
あぁ新第三紀の上総層群を掘っているわけですね。中間層に穴を崩すような挟み層も無さそうです。
自立性も良いわけで、孔が崩れないのならそこまで掘れるということなんだろう。
上総掘りの技術はまだ世界で利用されていると書かれていますが、それなりの地盤条件が揃わないとそこまで深く掘ることは出来ないと勝手に理解しました。
また思い出した頃に修正するかもしれません。
目を開けたまま寝言を言えるようになれば出世できます