泥だんごで考えてみた締固め試験

私たちの仕事は、地球のごくごく表面の”垢”みたいなところを相手にしているに過ぎない。

泥だんごの研究をしているブログを見て、改めて土の勉強をし直しておこうと思った次第です。

泥だんごを上手く作るには、均等な粒度組成に調整(砂もシルトも粘土もごった混ぜに)して、適度な水を含ませること。

細かいシルトや粘土だけで作ろうとすると、水の量で泥だんごではなく”どろんこ”になってしまう。

もともと粒子の細かい粘土は含水が多いため、粘土だけでだんごを作ろうとした場合は、水を含ませると言うよりは乾燥させる手法をとらないといけない。

砂を混ぜてやると、粒子間の大きいため、そこから余計な水が抜けて硬い泥だんごになる(らしい・・・)。

 

さて仕事では土の締固め試験(JIS A 1210)という形で、依頼される。

土構造物や基礎地盤を構成する土は,締固めによって安定性が増大し,その工学的特性(強度特性,変形特性,遮水性など)が改善される。

土を締固める場合,対象土の種類,締固めエネルギーによって改善される工学的特性の程度は異なる。

さらに,同じ土をある一定エネルギーのもとで締固めを行うと,その度合いは土の含水比によって支配され,密度が最大になるような含水比が存在する(Proctor 1933)。

 ある土を含水比を変えて一定のエネルギーのもとで締固めを行い,その時の乾燥密度をプロットすると上に凸な曲線(締固め曲線)が得られる。

これは,乾燥密度が最大値を示す含水比が存在することを意味し,その含水比,乾燥密度をそれぞれ最適含水比(wopt),最大乾燥密度(ρdmax)と呼ぶ。

 実際の現場において土を締固める際には,締固め試験により土の締固め特性を把握した上で,施工管理基準が決定される。

小難しい話だが、要するに盛土の施工の際、出来るだけ土を締め固めて安定したものにしたい。

対象とする土(盛土材料)に水をどれだけ混ぜて転圧してやれば、一番締まった状態を作り出せるかを知るための試験である。

実際には現場施工における目標とする基準値(最適含水比と最大乾燥密度)を定めるのに利用される。

試験では試験装置を使いますが、泥だんごを作るのと似ていると思う。 

泥だんごを作るときのように、水が少なすぎてたらボロボロになってしまってまとまらないし、入れすぎるとどろんこになってしまうので、この場合も水の量が重要なのである。

 

さて、泥だんごのホームページというのがあるのですが、そのマニアックぶりに驚きました。

泥だんごに光沢を出したければ、粒子の細かいものだけで作らないといけません。泥だんごの世界も奥が深いようです。

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泥だんごで考えてみた締固め試験” に対して4件のコメントがあります。

  1. 石っこ より:

    トラックバックありがとうございました。
    泥だんごから締固め試験に内容が飛躍する辺り,とても素晴らしいですね。確かに似ていますが,こんな風に発展すると私のお遊びも少しはお役に立てたのかなと思います。ちなみにうちの泥だんごは,子ども達がけんかして壊れました…(涙)。

  2. 石っこ より:

    トラックバックありがとうございました。
    泥だんごから締固め試験に内容が飛躍する辺り,とても素晴らしいですね。確かに似ていますが,こんな風に発展すると私のお遊びも少しはお役に立てたのかなと思います。ちなみにうちの泥だんごは,子ども達がけんかして壊れました…(涙)。

  3. happyman より:

    石っこさん。こんばんは。
    なんか色々ブログを頑張って更新しているので、ちょっとトラックバックつけてみたくなりました。
    またよろしくお願いします。
    理学部地質学科出身だと、こういう土質工学の話をまったく知らないので、いろいろと苦労します。よくよく考えてみればこのような事象の原理なんてものは、僕たちはすっと頭の中で想像できる話なのかも知れません。
    会社に入って、N値すら知らなかった僕はちょっと問題だったかもなあ・・・

  4. happyman より:

    石っこさん。こんばんは。
    なんか色々ブログを頑張って更新しているので、ちょっとトラックバックつけてみたくなりました。
    またよろしくお願いします。
    理学部地質学科出身だと、こういう土質工学の話をまったく知らないので、いろいろと苦労します。よくよく考えてみればこのような事象の原理なんてものは、僕たちはすっと頭の中で想像できる話なのかも知れません。
    会社に入って、N値すら知らなかった僕はちょっと問題だったかもなあ・・・

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