和歌山県の八郎山トンネルで天端の覆工コンクリートが薄くなってしまったのを隠蔽していたらしい。
施工不良だとか騒ぐだけだと、どこがどうなっていたのか解らないので、困りますね。
トンネルに空洞 厚さ不足でコンクリート貫通「30センチ必要なのに…わずか3センチ」 | MBSニュース
そういうわけでMBSのニュースにはトンネルの標準断面図と空洞発生箇所の概念図が出てました。
天端に空洞ができていたということのようです。
国交省の東北地方整備局の資料にこんなの出てきました。
コンクリート構造物の品質確保の手引き(案) (トンネル覆工コンクリート編)
トンネル覆工コンクリートというのは、トンネルの構造そのものを支えるものでは無いようなことを何処かで聞いたことがあるのだが忘れました。
ただ普段共用している時に人の目に付くのは覆工部ですから、あまりボロボロだと大丈夫?ってことになります。
その資料の中に、ちゃんと施工不良が出やすい部分で指摘がありますね。
どうしてもこの部分は施工が大変なようです。
覆工コンクリートはアーチ型の型枠を設置して、ポンプ圧送で作るようです。
重力に逆らって上向きにコンクリートを圧送して固めるのだから、天端部に不都合がでやすいと言うことが少し解ったような気がします。
ただのボーリング屋のおじさんはトンネルの作り方も知らないので、これくらいは一般知識で頭に入れておかないといけませんね。
自分に対するメモです。
そういえば、表向きはこう言う話で施工業者が悪いということで落とし所をつくっているのでしょうけど、和歌山県と言えば私も少し嫌な思い出があることを思い出しました。
まあ、結局請け負けですからね。トンネルを請負会社だって馬鹿じゃないのだから、こんなトラブルは有るだろうと言うことで施工します。
何か裏の事情があるのだろうと思いました。