「無かった」という証明の難しさ

happymanです。
北朝鮮で核実験が行われたと報道されています。
その報道の根拠は、要約すると以下の項目と思われます。
1.北朝鮮政府が中国政府に核実験を何時に実施する(した)と連絡をした。
2.実験が行われたとされる日時に、爆発と思われる縦波(P波)の地震破を観測した。
3.北朝鮮メディアが、核実験が成功裏に終了したと報道した。
さて、NHKで江畑謙介氏が解説を行っていたなかで、核実験を実施したことに対する検証は次の内容で行うでしょうと言っていた。
1.人工衛星から核爆発に伴う電磁波の観測
(アメリカがやっているはずだが現時点で資料が発表されていない)
2.爆発に伴う地震波の観測
(日本・アメリカ・韓国などで発表されているが、これは爆発による起振ということになる。)
3.核爆発に伴う微量放射性元素(アイソトープ)の検出
(日本の自衛隊とアメリカ軍が調査中、結果が出るまでに数日を要する)
江畑謙介氏が最後に言っていた言葉に、「微量放射性元素が検出されなくても、それが核実験ではなかったと証明するのは難しい。」とありました。要は北朝鮮が、核実験を行い、核実験が成功したと発表しているため、実験を行った場所で調査をしないと実際のところは解らないと言う意味だと思います。
ある要因で間接的にでたものは、検出された場合には証明の根拠になるが、検出されなかった場合には否定の根拠にはなりえないと言うことでしょう。
「無かった」と証明するには非常に難しいのです。
井戸の近接で、表層の掘削工事を行ったところ、井戸の使用者が「その影響で井戸が汚染された(濁った)」と苦情を言ってきた話に直面している。
実際には掘削深度までに地下水位はなく、井戸の採水深度も深い。
同じ水源とする近隣の井戸は全く汚染されておらず、そこ1地点だけが濁っている。
普通に考えれば、施工の影響によるものではないと考えて普通の人は納得するのだが・・・
相手側は「井戸を汚染するための水脈(地下水の流れ)が無い」ことを証明するように要求している。
地下水の流れを計測する調査方法は色々ある。それを実施して井戸に影響する地下水の流れが存在しないと説明をしても納得しないであろう。「うちの水源は特別だ」と言うのである。
ここまでくると、ごね倒しているだけなのであるが・・・北朝鮮のごね倒しに似て無くもない。

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