静岡県は地形の点群データを精密に取っていたから、熱海の土石流の土量とその内訳がほぼ全部盛土であると裏付け出来るらしい
いつこういう言う国土基盤データが役に立つ日がくるのか解らないけど、今回は役に立った。
流出土砂「大半盛り土」 熱海土石流、地形データを静岡県分析|あなたの静岡新聞
どうやら2020年に地形の点群データを取っていたらしく、今回の崩壊地にその点群データを当てはめると、ほぼ正確に土砂流出量が推定できたとのこと。
中間に砂防ダムがあるんですね。こんな違法盛土がなければ、表層の崖錐堆積物だけなら、ここでフォロー出来たのでしょう。
なんでこんなことが出来たかと言えば、どうも静岡県は「VIRTUAL SHIZUOKA」プロジェクトってのがガンガン進んでいて、もうリアル3Dゲームの世界ができあがっているらしい。
もうここ数年来このプロジェクトが進んでおり、2020年度にはグッドデザイン賞受賞までしちゃっているそうです。
データセット [「VIRTUAL SHIZUOKA」データセット] | 受賞対象一覧 | Good Design Award
更に、その進んだ静岡県でも熱海市は、いろんなテストモデルを国土交通省と取り組んでいたとのこと。
そらもう実証実験終了みたいな成果が今回の成果のようです。
なんかもう・・・
地質屋さんの偉い先生が木を切り倒してソーラー発電所を作って保水力が無くなったから崩れたんだとかそんな事言っているのが、「幼稚園児の寝言」のような話で恥ずかしくなりますね。
空撮を見たときに、地山だって切れてるから、すべり面は地山じゃないかと言っている人も居られました。
昔は、そんな誇大妄想で原因の話が出来たのかも知れませんが、もう今はそういう時代では無くなりつつあるのかも知れません。