守秘義務に想う

今回の尖閣諸島のビデオの流出問題は、海上保安庁職員がネットカフェでアップロードしたという展開になってきた。
国家公務員法 第100条 第1項 「職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様とする。」
これに抵触するのだろうか?

技術士にもこの守秘義務というのはある。
技術士法 第45条 「技術士又は技術士補は、正当の理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない。技術士又は技術士補でなくなつた後においても、同様とする。」

ネットの上では、現場をないがしろにしている政府が悪いと言うことになるが、これだけ騒ぎを大きくしてしまったので、然るべき処分は下るのかも知れない。

今回、じゃあこれを内部告発したかったらどういう手段を取るだろう?
監督機関(政府)は見せないと言っているから、監督機関に通報することは不可能である。
報道機関に、尖閣ビデオを持ち込んでも、脚色無しで報道してくれるのだろうか?
内部告発する道も無かったのだろうなあと思った次第である。

今回のビデオがどうして見せてはならない映像だったのかが解らないのですが・・・
北朝鮮の不審船のときだって速やかに公開されたわけですから、変な感じはします。

巡視艇ナンバー3のベテラン、義憤募らせ送信? : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

巡視艇ナンバー3のベテラン、義憤募らせ送信?

 神戸海上保安部の主任航海士は10日朝、巡視艇に乗って勤務していた。

 午前10時55分頃、神戸市中央区の第1突堤に到着し、正午頃に下船。スーツ姿の男性に連れられ、無言のまま桟橋近くに止められた車に乗り込んだ。「うらなみ」では実質ナンバー3の立場という。

 巡視艇の乗務経験が長いベテラン航海士で、ある海保職員は「長年、巡視艇に乗っていただけに、仲間が命がけで中国漁船と渡り合っている事実が、国民の目に隠されていることに義憤を募らせたのだろうか」と戸惑いを見せた。

 また、主任航海士とかつて同じ職場だったという5管本部の男性職員は「淡々と仕事をこなすタイプで、目立つ存在ではなかった。そんな大胆なことをするとは思えない」と驚いた様子だった。

 神戸海保の幹部は「神戸からインターネット上に投稿されたとは、想像もしていなかった。沖縄から動画をどうやって入手したのかわからない」と戸惑うように話した。別の男性職員は「まさか、神戸の組織からなんて……。国民から英雄視されるかもしれないが、僕らも組織の人間。個人の判断で国の命運を左右するような情報を流すべきじゃない」と憤った。

 漁船衝突事件の直後には、第11管区海上保安本部(那覇市)から、石垣海上保安部に多くの職員が応援に派遣されたが、神戸からは応援は出ていないという。海保幹部や職員は一様に、なぜ映像を入手できたのかと首をひねった。石垣海上保安部の幹部も報道陣を前に、「報道で聞いただけで何も分からない」と繰り返すだけだった。
(2010年11月10日15時12分 読売新聞)

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守秘義務に想う” に対して2件のコメントがあります。

  1. ラビットの恩人 より:

    目線が定まらない対応を見ていると、脅されている人の態度のように感じられます。となると、ハニートラップで弱みを握られている???

  2. happyman より:

    まあ何かに脅されているのでしょう・・・

    ハニートラップっていわゆる女性関係の話でしょうけど、どうして政治家はそんなものにびくつくのか今ひとつ解りません。
    「あーやっちゃんだけど、何も話してへんで」って開き直ることは出来ないのでしょうか?

    まあ、もっと違うことで脅されて居るんだと思いますけどね。

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