異常接近約520m
この事件は、航空管制官のミスで、地上まで520mまで航空機が接近したと言う事件である。
この航空管制官は、今後色々なペナルティを受けることになりそうなのだが、対地接近警報装置のおかげで、2000m級の山に激突しないで済んだというわけです。
30年くらい前に同じ事件が起きたなら、確実に修羅場と化していたのではないでしょうか?
けが人も居なくて良かったと思います。
人間はミスをする生きものですから、ミスを必要以上に責めても仕方ありません。
ただ、この管制官は、もう二度と復帰できない閑職に追い込まれるんだろうな。
人の命を預かるというのは大切なことだけど、それをカバーするための機器が整備されているのです。
でもその責任を被っている人の失敗をカバーする仕組みは整備されているのだろうか?
そう言う心配をしてしまっています。
全日空系機の異常接近、管制官が誤った指示 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
全日空系機の異常接近、管制官が誤った指示
国土交通省は27日、北海道・旭川空港に着陸するため、大雪山系の山間部を旋回中だった全日空系のエアーニッポン機(ボーイング737―800型機、乗員乗客57人)が26日午後、管制官の誤った指示で地表に約520メートルまで異常接近していたと発表した。
同山系は標高2000メートル級で、周辺空域の最低誘導高度は3048メートル(1万フィート)だったが、管制官は同機に対し高度1524メートル(5000フィート)に降下するよう指示。同機は雲の中を降下中、対地接近警報装置(GPWS)が作動し、乗員が機体を急上昇させて衝突を回避した。
運輸安全委員会は27日、視界不良での運航で、事故につながりかねない「重大インシデント」に該当するとして調査に乗り出した。けが人はなかった。
(2010年10月28日03時05分 読売新聞)