富士山の火砕流の到達範囲
これまでの解析では富士山山頂から10km程度の範囲でしか火砕流がでなかったとされていたものが、17km南方まで火砕流がおよんでいたということが研究の結果明らかになったそうです。
火砕流と言えば雲仙普賢岳を思い出しますが、富士山が活動したら・・・小規模な活動でもやっぱりすごいことになりそうな気がします。
富士山火砕流、17km南まで到達していた! : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
富士山火砕流、17km南まで到達していた!
約8300年前の富士山の噴火で発生した火砕流が災害予測地図(ハザードマップ)の想定範囲を超え、山頂から17キロ・メートル南の静岡県富士市郊外まで到達していたことを、嶋野岳人(たけと)・富士常葉大准教授らのグループが突き止めた。
9日から京都市で開かれる日本火山学会で発表する。
過去に見つかった火砕流の跡は山頂から10キロ以内。政府の検討委員会が過去3000年程度の噴火の記録や地質調査を基に作ったハザードマップでも、火砕流の到達範囲を山頂から10キロ以内と予測している。
グループは昨年2月、同市内の工事現場で、のり面に幅約100メートル、厚さ約0・5メートルの赤色の堆積(たいせき)層を発見。粒の大きさが異なる軽石で構成されることから、山の斜面を下ってきた火砕流が堆積したと判断した。火山灰と一緒に空から降ってきた石なら、大きさはほぼ均一になる。
(2010年10月8日17時50分 読売新聞)