調査不十分
浜岡原子力発電所5号機が停止したのは去年8月に発生した駿河湾を震源とする地震である。
想定よりも大きい揺れを観測したことから、地質調査が進められており、先日の調査結果が新聞に載っていたと記憶している。
しかしその調査結果は受理されず「調査不十分」として差し戻していたとのことである。
「地下に低速度層があったから、揺れが増幅された」の裏付けが取れていないとのこと。
今はどんな調査して、何処に落としどころを持っていくのだろう?と気になるところであります。
浜岡原発5号機、運転再開秋以降に…停止1年超へ : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
浜岡原発5号機、運転再開秋以降に…停止1年超へ
中部電力静岡支店原子力グループの杉山和正部長は22日、静岡県危機管理部に対し、今月末としていた浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)5号機の運転再開時期が秋以降にずれ込むとの見通しを明らかにした。
5号機は駿河湾を震源とする2009年8月11日の地震で停止したままで、運転停止が1年以上の長期にわたる可能性が高くなった。
昨年の地震の際は、浜岡原発では5号機だけが大きな揺れを観測。原因を調べるため、同社はボーリングによる地質調査などを実施。地下にあるレンズ状の堆積(たいせき)層(低速度層)が原因とみられる――との調査結果を今年3月末に経産省原子力安全・保安院の審議会に提出した。しかし、審議会は不十分だとして再調査を同社に求め、揺れが大きくなった原因について結論を出していない。6月25日に県庁を訪れた保安院の山本哲也・原子力発電検査課長も、「中電の推定を裏付けるデータが十分でない。結論が出るにはしばらく時間がかかる」との見通しを示した。
同社は今後、ボーリングなどの再調査を行うが、審議会の結論が出た後も、県庁への説明や地元住民への説明会などに1か月はかかるとみられ、5号機の再開は早くても秋以降にずれ込む見通しとなった。
(2010年7月23日09時57分 読売新聞)