MEGAQUAKE3「長周期地震動」

今回も録画していたのですが、子ども達が二人して寝てしまったので、放送も視聴できました。
最近の科学もののNHKスペシャルは、ドラマ仕立てが多いです。
取り上げるテーマが取っつきにくく、今回は絶望感が漂う話にもなりかねませんので、こういう番組の作り方でも良いのかも知れません。

「長周期地震動」に対する設計のための地盤調査が多くなっています。
猫も杓子も「常時微動測定」というものが調査指示書に入ってきます。
簡単に申し上げると、どうしてこんな所で常時微動測定するの?ってわけです。
建築基準法に基づいて設計をするから、そのデータが必要なのでしょうけど、直下の地盤が岩盤だったら要らんでしょうというのが、私なりの考えです。でも、長周期震動の影響の無い地盤であることも、それをデータで出さないといけないのでそういうことになっていると理解しています。

長周期地震動で問題となるのが、卓越周期(=地盤の揺れやすい周期)です。
今回は、戦時中(昭和19年)に発生した東南海地震の結果から、関東平野(東京)の卓越周期が計算され、2秒と10秒という話が出ていました。2秒前後の卓越周期は常時微動測定で捉えることができますが、10秒の周期はちょっと捉えるのは難しい。ただ10秒の周期に共振する建築構造物ってなんだろう?ってことになります。

番組中でも言っていましたが、「都市化が災害を増長させる」わけで、私は改めて東京には住みたくないなあと思い、高層マンションなんかにも住みたくないと思うのでありました。
来週は4回目は津波がテーマです。チリ地震の津波の記憶があるうちにこういう話が出てくるのは楽しみです。

NHKスペシャル【MEGAQUAKE 巨大地震】

近い将来高い確率で発生が危険視されている南海トラフでの巨大地震。スーパーコンピューターによる最新解析によると、放出された膨大な地震波のエネルギーは、とくに東京・大阪・名古屋といった大都市圏に集中的に襲いかかり、長く大きく高層ビル群を揺らし続ける「長周期地震動」を発生させると予測されている。関東大震災以後、大地震を知らずに発展を続けてきた日本のメガシティは、その危機を乗り越えられるのか。
未知なる脅威「長周期地震動」の実像を知る手がかりは、25年前に中南米最大の都市メキシコシティを襲った巨大地震に隠されていた。震源からはるか400キロ離れた都市直下で急激に増幅し、およそ1分間にわたってビル群を揺さぶり、破壊した謎の地震波。その背景には、もともと非常に脆弱な地盤を人間が埋立て、都市を築いてきた歴史が秘められていたのだ。
メキシコシティと同様、江戸期以降あいつぐ土地改良と埋立てによって世界最大級の都市を築き上げてきた東京。しかし、長周期地震動のリスクは高層ビル設計の中で長年“想定外”とされ続けてきた。さらに、長く揺れ続けることによって湾岸部などでは液状化被害が拡大し、建物の基礎や地下のライフラインに深刻な被害を与えることも最新研究でわかってきた。にわかに突き付けられた未経験の災害の脅威に、都市文明はどう向き合うのか。最新研究成果と都市の秘められた歴史を軸に、メガシティに迫る危機の実像をつぶさに描き出す。

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