発掘を待っていたらいつまで経っても開発できんがや!(と心の声が聞こえた)

沖積低地と丘陵地の端境の部分での都市開発で厄介なのが、縄文海進時代から4世紀くらいまでの遺跡がいっぱい存在すると言うことである。

防災的にはとても安全安心な場所なのであるが、ここを開発しようとすると、ついて回るのが遺跡・遺構の類である。

文化庁がでてきて、おたくの土地には遺跡が入っていますから、開発するときには発掘してくださいねということになる。

これは東日本大震災の時に、沿岸部から少し山間に移転しようとしたときにも噴出した問題である、これを待つと、少なくとも2年3年遅れるのは当たり前なので、「やってられんがや!」と言うことになる。

 

不法造成で遺跡を破壊 | 社会 | ニュース | 中日新聞プラス

これだけ広大な土地で発掘を待っていたら2年とか3年どころでは無いだろうから、すっとぼけて着工指示を出したと思う。

まあ法律は法律なので、公務員もしくはそれに準じる人たちが、法律を無視して開発しちゃいましたとは言えないのでなし崩しにいくのだろう。

でもここでケチが付いたので、たぶん共用されるのには時間がかかることだろう。

でもここを今更開発したところで、住みたいか?と言われると、交通機関が「ゆとりーとらいん」しか無いわけで微妙である。

 

ちなみに前任地の関西地方では、奈良でも京都でも、南大阪でも、街全体が遺跡なので、家を建て替えるなんて事になると偉い騒ぎになると記憶している。

報告書に、「地盤が悪いから杭基礎にしましょう」なんて書いたら、「遺跡があるので杭基礎はやりたく有りません、書かないでください」と言われた記憶があります。

新築するからダメなので「大改造ビフォーアフター」が流行る理由がよく解ります。

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