NHKスペシャルMEGAQUAKE2
兵庫県南部地震（阪神・淡路大震災）の15周年の日に当ててきた放送である。
地震波形の解析も進み、どうしてあれほどの被害が出たのかと言う原因(説)が解説されている。
キーワードは、15秒間中の二度の衝撃波、表層地盤の違いによる異なる揺れ方、谷埋め盛土の崩壊くらいだろうか？
神戸における震災被害として当時クローズアップされた被害についてその原因をまとめていた回になりました。
まあ、ちょっとドラマが入っているのは、まあこのご時世の番組の作り方ですね。
山中で地震計を持って歩いていた先生は、地震観測をしていたわけではなく、常時微動を測っていたのだろうか？この辺り何をしているのか少し知りたいなあと思った次第である。
谷埋め盛土については、私はよくそのような地盤を対象に仕事をするので、もっと認識して仕事をしていかないといけない。実験シーンを見せられると、本当に滑る面が出来るんだと改めて感じました。
（はっぴ～まんのメモ）
兵庫県南部地震は15秒の間の二度の衝撃波によって大きな被害が大きくなった。
1度目の地震波は、そもそもの地震発生源からの波である。
活断層による地震は、プレート活動から受けた地殻の歪みがたまったものが、一気に放出されることによって発生する地震である。これまでは活断層が引き起こす地震は周期が非常に長く、何処で発生するか解らない謎だらけのものであった。
ここで1つ着目されているのが、地下深部に溜まった地下水の存在である。地震計で至る所を計測しているうちに、地震波が伝わらない場所が存在する。その地震波の伝わらない場所とその活断層の震源とが一致しているようなのだ。この水は海底プレートが沈み込む際に持ち込まれたものであり、それが地上に上がってきて貯留部が形成される。この水が岩盤を劣化させ最終的にアスペリティ(固着域）が動くと言う仕組みである。
2度目の地震波は、地震断層上近傍にもう一つあったアスペリティも動いてしまったことによって発生したものである。
多くの倒壊した木造家屋は、二度目の衝撃波によってトドメを指された形になっており、倒壊に至ったが、一番被害の大きかったところは1度目の衝撃波と2度目の衝撃波が重なり合った
なお、これらのアスペリティの存在は、震災後の余震観測のうち、余震空白域として検出されていることから、複合的な震源が存在したと見られる。
横倒しになった阪神高速道路は、線形ルート上における表層地盤の違いによって揺れ方が異なったことが東海の原因として考えられる。
ルート上には、縄文海進時代に海中に堆積した堆積物が表層から分布している部分と六甲山地から供給された堆積物が分布している部分が入り組んでおり、実際の地震では異なる揺れ方を起こしたと考えられる。
地震では波打つ路面として目撃された。
谷埋め盛土が滑り出した原因は、谷埋め盛土の底部には地下水が溜まっており、その部分が液状化することにより摩擦力が無くなってしまい滑り出した。
（またしてもいい加減なメモである）
第2回 ＫＯＢＥ 15秒の真実 その時地下で何が
【総合】2010年1月17日(日) 午後9:00～9:49 放送
【再放送：総合】1月20日(水) ＜19日(火)深夜＞
午前0:45～1:34 放送【予告動画はこちら>】
初めて現代都市を直撃したメガクエイク、阪神・淡路大震災。わずか15秒の揺れが、なぜあれほどの惨禍をもたらしたのか？ 震災を機に急速に発達した地震観測網とデータ解析技術が、その答えとなる知られざる「地下のリスク」を少しずつ明らかにしている。
活断層破壊の引き金となった地下深くに滞留する「水」。断層面にアスペリティ（固着域）が2つあったため、2波連続で発生し、木造住宅を破壊した強力な地震波。入り組んだ表層地盤が生みだした複雑な揺れによって致命傷を負い、倒壊した高速道路。揺れが収まったその時に、郊外の住宅地で起きた時速40キロの高速地滑り…。
番組では、明らかになった地下のメカニズムに、木造住宅、高速道路、地滑り、それぞれの生存者の証言をもとにした再現ドラマを組み合わせ、15秒の「完全再現」を試みる。高精細のデジタルシネカメラで撮影した再現ドラマは専門家の監修による解析ＣＧと最新のＶＦＸ技術によって融合。これまで映像化されてこなかった「15秒の真実」とは.
都市直下の活断層の脅威を世界に知らしめた「ＫＯＢＥの15秒」。その真実を最新科学で見つめ、次なる活断層地震にどこまで備えられるのか、その到達点を描く。
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