ダブル災害
地震で山地の尾根部が緩み、豪雨で渓床地に堆積物が流出すると聞いたことがあります。
日本列島は地震と雨の繰り返しで今の地形が形成されているのですから、二つが重なっちゃったらどうなるってのは、「もう仕方ない」と割り切りたいところでもあります。
今回の地震は、大被害を出すような大きな地震ではなくて良かった。
近づいていた台風は弱い勢力で良かった。そう思っておくことにしましょう。
それにしても今年、防災点検業務をもっている人は大変なような気がします。
当たり年なんて言ってしまうと、他人事ですが、やっぱり他人事な話で、担当していなくて良かったと思ってしまう自分がここにいます。
地震と豪雨、東海地方にダブル災害の危険 : 静岡沖地震 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
地震と豪雨、東海地方にダブル災害の危険
震度6弱の地震に見舞われた静岡県周辺では、台風9号の影響で9日夜から激しい雨が降っており、地震と豪雨が重なり地滑りや土石流などが頻発する複合災害の恐れがある。
専門家は「二つの悪要因が重なる非常に危険な状態」と注意を呼びかけている。
京都大学の佐々恭二名誉教授(地滑り学)は「豪雨の後には、地下水の水圧が上がり、小さな揺れでも地滑りが起こりやすい。余震にも注意が必要だ」と指摘する。同大防災研究所の福岡浩准教授も「震源近くに山地があり、斜面で大規模な地滑りや落石が発生する可能性がある」と警告する。
豪雨と地震による複合災害は、台風の直後に発生した2004年10月の新潟県中越地震でも見られた。東京ドーム1杯分にほぼ匹敵する100万立方メートルを超える大規模な土砂崩れが12か所で発生した。
東京大学生産技術研究所の小長井一男教授(地震工学)は「土砂災害は、同じ地域で繰り返し起きる傾向がある。過去の災害を見直して注意すべき地域を洗い出すことも必要だ」と強調する。
(2009年8月11日11時28分 読売新聞)