電気探査で液状領域?
電磁波を地下に流して、電気抵抗の違いというのは、どうやら僕たちのやっている電気探査(二次元比抵抗)とはちょっと違うのだろうか?
探査深度15~30kmって・・・比抵抗二次元法ではないですね。どういう探査で、どのくらいの精度があるか知りたいところです。
でも正直、この記事の書き方悪いような気がしますよ。
本当に「液状領域」があるなんて発表したんですかね?
電気抵抗は地盤が固いほど大きく・・・とまではいいものの、電気を通す液体などは抵抗が小さくなるって、中に地下空洞や液体のゾーンがあることを想像させるような話ですね。
「亀裂が多い脆弱な岩盤は、地下水を通しやすい傾向があり電導性が良くなる傾向にあるから、抵抗が小さくなる」と書かないと、おかしくありません?本当に地下空洞があるのかもしれないですが。
まあ断層のあるところ・・・どこでも比抵抗の低いゾーンは検出されるんですけどね・・・
この前見たデータは20Ωくらいだったか・・・確かにボーリング試料では、粘土になっておりました。
岩手・宮城内陸地震:断層下に液状領域 誘発の可能性 – 毎日jp(毎日新聞)
岩手・宮城内陸地震:断層下に液状領域 誘発の可能性
岩手・宮城内陸地震の震源断層と軟らかい領域のイメージ図昨年6月14日に岩手・宮城内陸地震(マグニチュード7.2)を起こした断層の下部に周囲の岩盤よりも軟らかい、液状とみられる領域があることを、秋田大などが突き止めた。地下水やマグマなどの可能性がある。軟らかい領域があると、断層の上部にひずみがたまりやすく、地震の原因になった可能性もあるという。
秋田大工学資源学部の坂中伸也助教(地球電磁気学)らは昨年8月、岩手、秋田の県境付近で震源の真上を通る西北西-東南東の約60キロを選び、14地点で地下構造を調べた。
電磁波を地下に流し、電気抵抗の違いから地質を分析したところ、深さ約8キロにある震源付近は電気抵抗が大きい一方、震源断層の下部にある深さ15~30キロ付近は抵抗が小さいことが分かった。電気抵抗は地盤が固いほど大きく、電気を通す液体などは抵抗が小さくなる。
同地震は、海底の太平洋プレート(岩板)が陸側のプレートの下に沈み込み、ひずみがたまって陸側がせり上がるように動き、それまで知られていなかった内陸の断層が動いて起きたとされる。断層の下の軟らかい領域が、沈み込むプレートに引きずられて動いた結果、その上の固い領域に強い負荷がかかり、地震を誘発させた可能性があるという。
坂中助教は「断層の下に軟らかい領域があれば、地震を起こしやすい断層であると推定できる。今後、中長期的な地震予測の手法として活用できるかもしれない」と話す。【石塚孝志】
マグマだまりがあるという話ならまだ解るのですが・・・マグマだまりって電気が通しやすいのかなあ?やっぱり僕の方が不勉強なのかも知れない。
(2009/06/08)