鉱物学

私は大学時代、卒論の専攻は鉱物学でした。
卒論に着手するときには、大学院に行くことを考えていませんでしたし、どうせこの業界(地盤調査)に進むのなら、最後に自分の好きなことやって終えようと思ったのが理由です。

鉱物学は枯れた学問という先入観があり、大学院また研究者として残るにはいい選択肢ではないという目でも見ていました。

中日新聞のこの話題をみて・・・
まだまだ、鉱物学から派生できる研究テーマはあるんだろうな・・・と思った次第です。
石綿も・・・角閃石の問題ですしね。
学問が枯れていると思ったのは、私の思いこみであり、たぶん研究者になる資質がなかったんじゃないか?と思いました。

中日新聞:工業廃水からレアメタル 名大グループ開発 高温高圧にして鉱物化:社会(CHUNICHI Web)

工業廃水からレアメタル 名大グループ開発 高温高圧にして鉱物化

2009年2月17日 朝刊

 工業廃水から有害なレアメタル(希少金属)を資源として回収する技術を、名古屋大エコトピア科学研究所の伊藤秀章特任教授、笹井亮講師らのグループが開発した。地底で鉱物資源を生成した高温高圧の条件がヒントとなった。世界的にレアメタルの需要が増え、価格が高騰する中、資源小国の日本にとって有益な技術として期待される。

 グループは、高温高圧に耐えられるステンレス製の100ミリリットルの容器を設計。クロム、タングステン、モリブデンなどのレアメタルが入った廃水に、水酸化カルシウム(消石灰)を鉱化剤として混ぜ、容器の温度を100-300度にして10気圧の圧力を加えたところ、いずれも鉱物化し、99%回収できた。

 複数のレアメタルが混ざっていても水の温度や圧力などを変えることで段階的に分離できるという。

 グループは地球の鉱物資源が、地中のマグマ熱で高温高圧化した地下水の中で元素が固まって作られたことをヒントに着想した。

 伊藤特任教授は「工業化には容器の大規模化や効率的な処理システムづくりが課題。容器の加熱に工場の廃熱を利用すればコストもかからない」と企業との開発研究を目指す。
◆一石二鳥の技術

 <細田衛士・慶応大教授(環境経済学)の話> 有害な廃水を適正に処理しながら資源も同時に回収できる一石二鳥の、環境にも経済的にも望ましい期待できる技術だ。今後、いかに大量に資源を回収し、処理コストを抑えて採算性を出せるかが鍵になる。

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