重機がハマった全国的に有名になってしまった猫ヶ洞池をちょろっと覗いてきた。
猫ヶ洞池がTwitterで話題になっていて、なんじゃらほいと思ったら、どうやら浚渫工事の重機がどうしようも無いことになっているらしい。
【ニュース】「猫ヶ洞池」でしゅんせつ工事中!!水位がかなり低くなっていて普段と違う姿をみることができます!!|ちくさん
トラブっている現場を笑いに行く趣味はないのですが、近所ですし、どうしてこうなったんだろう?なんてことも考えてみるのも頭の体操だろうと思いまして、ちょろっと覗いてきました。
- 現地視てきたよ
あーあれですか・・・
あーこれは酷い。めり込んでいます。
どうもまだ浚渫工事始めたばかりの状態のようで、重機で土を掻き出し始めたらハマってしまったような感じがします。
もう一機いました。これは余水吐口の縦坑のところです。もっと水位下げないとどうしようもありません。
長閑におじさんたちは釣りに勤しんでいます。
・大人の事情?
これなんでこんな事故になっちゃったんだろう?と考えたら、明らかに水位が高いですね。
本来なら猫が洞池の水位をもっと下げるべきだったように考えますが、これ以上下げられなかったんだろうか?
ネットで検索すると、視てはならぬものをみてしまった気分になります。
平和公園鳥類調査グループ(うん。なんかボスっぽい)
都会の真ん中でヘラ 名古屋市千種区・猫ケ洞池:中日スポーツ・東京中日スポーツ
ヘラブナ釣り師の一派もなかなか強力な感じがします。
いろいろ考えたくないような水面下の摺り合わせが有ったような気がします。
・このあとどうするのかなあ?
それにしても掘ったらすぐ水が湧いてくるような地盤をオープンでは掘れないでしょう?と言うことです。
砂っぽいので、震動を与えたら液状化したんですかね?あとは動けば動くほどめり込んでいく。
このような地盤を掘りたいなら、地下水を縁切りして水位を下げるか、水位を下げるように穴を開けて水中ポンプで水替えするかする必要がありそうです。
でもやっぱり池の水位を下げないとダメでしょう?施工業者が少し気の毒です。
細かい地盤条件が解らないので、無責任なせんもん家みたいな話になってしまいました。
・猫ヶ洞池について
さて猫ヶ洞池なのですが、1970年代後半の写真には余水吐の写真が見えます。
猫ヶ池の水は、本山を通って山崎川に流れているのですが、水が増えすぎてしまった場合には、北側の香流川の方に余水吐を使って排水する仕組みになっています。
内水氾濫が起きないよう調整池の役目を果たしているわけですね。
まだ1960年代は戦後から池の中に畑があったような地主がはっきりしない微妙な土地がいっぱい有ったようです。
1890年頃の古地図を見てみると、猫ヶ洞池の下流側にもう一つ溜め池がありました。
ここは今住宅街になっています。
このあとどうするのかなあ?と気になりますので、また覗きに行ってみようと思います。
(追記)
通常は鉄板を敷くとかニュースに出ていたんですが、ここの場所鉄板入れられるかねえ。
鉄板入れてちゃんと溶接しないとこれもまたえらいことになりそうな気がします。
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