研究者の「軍事利用につながる研究は行わない声明」は、研究費を潤沢に享受できた勝ち逃げ組の寝言なのかも知れない。
アルフレッド・ノーベルは、ダイナマイトを発明したことによって、巨万の富を築いた。
しかし、それを戦争の道具に使われたため「死の商人」とも呼ばれた。とはいえ。
“天文学は軍事利用せず” 学会が声明も世代間で意見の違い | NHKニュース
防衛省との共同研究をするかしないかが、各学会で議論になっているところなのだが、概ね「軍事利用につながる研究は行わない」という見解が今のところ大勢を占めている。
ただ、今回、日本天文学会では「20代と30代では、防衛省との研究は是非進めるべきだとという」意見の方が、強いらしい。
ここでも世代間意見の相違が、明らかに浮き上がっているとのことである。
そりゃこれだけ金が無い冷や飯食いの生活を押しつけられていたら、そういう意見も出てくるよなあと思うのが、率直な感想である。
一番、研究に没頭できる貴重な時間を金が無いから出来ないでは、身も蓋も無い。
会長の「若い世代ほど、防衛省の制度に賛成が多くなることに驚いた。」の一言には、勝ち逃げ組の寝言としか聞こえず、失望した人も多いだろうなあと思った次第です。
「武士は食わねど高楊枝」を若い研究者に強制する学会幹部のように見えなくもありません。