私の同世代は「ポスドク」だらけ
私は、37歳ですので、ポスドクは私と同世代が多いと読み替えることができます。
思い返せば、私の大学時代の同級生にも、ドクターコースまで行って就職したとも聞かない人が数名おられます。
逆に、「あ~この人は要領良いから、ちゃっかりこんなところに潜り込んじゃって・・・」なんて方もおられます。
理想ばかり追い求めても、そんな思い通りになるところなんかありませんから、どこかで妥協しないと他人の目で見ています。
私もかつては、大学院に行くことを志望しておったことがありました。
大学に入って、これまでの愛知県伝統の管理型の教育のしがらみから逃れたか、非常に堕落した日々を送ったことがありまして、それの代償に留年という恥ずかしい遠回りをやったことがあります。
一年間、何をするでもない時間ができたときに、そのあとお世話になる卒論の先生にPCのお手伝いをしながら遊んでいて、そのときに大学や大学院で研究している仲間を見ていたら、「自分はこのまま研究の道には進んでも形になることはないな」と悟りました。
就職のことを考えたら、フィールドワークバリバリの研究室に行けば良かったのですが、「あと1年一番やりたかった鉱物学をやって、それでおしまい」と割り切って、そのままPCのイロハを教えてくれた先生について行くことにしたわけです。
今、その選択が正しかったかは解りませんが、まあそう言うものなんだろうと思って割り切っています。
「ポスドク」3分の1が35歳超 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
「ポスドク」3分の1が35歳超
博士課程修了後、任期付きの不安定な立場で研究を続ける「ポストドクター(ポスドク)」が2008年度は1万7945人(前年度比1%増)に上り、04年度から4年連続で増えたことが、文部科学省の調査でわかった。
34歳以下の若手が初めて減少に転じる一方、民間などへの就職が難しくなるとされる35歳以上の「高齢ポスドク」は07年度より約7%増えて5825人に上り、全体の3人に1人を占めた。文科省は、ポスドクの企業実習を支援して民間就職につなげる施策などを展開しているが、厳しい現状が改めて浮き彫りになった。
調査は全国の大学など1176機関を対象に行った。高齢ポスドクの増加について、筑波大学の小林信一教授(科学技術政策)は「深刻な状況だ。ポスドク自身が視野を広げて進路を探すとともに、大学側でもポスドクの将来を考えた指導をすべきだ」と話す。
(2010年4月27日03時11分 読売新聞)